Ꙗ

Ꙗ（ヤ、小文字: ꙗ）は、初期キリル[[文字]]の一つであり、現在では使用されていません。この文字は、現代のキリル[[文字]]であるЯ（ヤ）に統合されました。Ꙗは、І（イ）とА（ア）の二つの文字を組み合わせた合字として構成されています。

呼称と音素

ロシア語では、この文字は「Я」と呼ばれ、音訳名も「ja」です。Ꙗは、統合後のЯと同じく、/ja/の音素を表し、日本語の「ヤ」の音に対応します。この音素は、口を開けて「ア」を発音する直前に「イ」の音を添えることで発音できます。

歴史と統合

ロシア語において、ꙖはѦ（小ユス）と共に、Яに統合されました。この統合は、文字体系の簡略化と合理化を目的として行われました。この結果、Ꙗは現代のロシア語では使用されなくなりましたが、初期のキリル[[文字]]を知る上で重要な文字です。

Unicodeでの取り扱い

Ꙗの文字コードは、Unicode 5.1で初めてリリースされました（2008年4月）。これにより、デジタル環境でもꙖの文字を正確に表示し、扱うことが可能になりました。Unicodeでの文字コードは、コンピューター上で文字を識別し、表示するための国際的な標準です。

符号位置

UnicodeにおけるꙖの符号位置は以下の通りです。
大文字 Ꙗ: U+A656
小文字 ꙗ: U+A657

これらの符号位置を使用することで、異なるプラットフォームやアプリケーションでもꙖを正しく表示できます。Ꙗは、初期キリル[[文字]]の歴史や、文字体系の変遷を研究する上で、非常に興味深い文字の一つと言えるでしょう。

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