*pnish*

pnish（パニッシュ）は、1997年に誕生し、2001年7月1日から本格的な活動を開始した日本の演劇ユニットです。彼らが掲げる目標は、「気軽に観ることができて、心から楽しめる舞台」の提供であり、その実現に向けて精力的に活動を展開しています。また、将来的な目標として、座席数1200席を誇る青山劇場での公演を目指しています。現在のメンバーは、リーダーを務める佐野大樹、副リーダーの森山栄治、そして鷲尾昇、土屋佑壱の4名です。過去には、活動初期に吉田直史と西川たけしがメンバーとして在籍していました。

pnishの主な活動の柱は、多岐にわたる舞台公演です。中心となるのが本公演で、これはゲストを迎えて上演される演劇作品です。コメディ要素や感動的な場面を織り交ぜたエンターテイメント性の高い内容が特徴で、これまでにvol.16まで上演されています。本公演の上演会場は、ユニットの成長とともに規模を拡大させてきた軌跡をたどります。初期にはシアターVアカサカ（248席）のような小劇場からスタートし、シアターサンモール（294席）、全労済ホールスペース・ゼロ（575席）と徐々に規模を大きくしていきました。その後、池袋サンシャイン劇場（832席）、東京芸術劇場（841席）、天王洲銀河劇場（746席）といった中規模劇場での公演が中心となり、目標とする青山劇場（1200席）に近い規模の劇場での実績を積んできました。関西地方の劇場（兵庫県立芸術文化センター、新神戸オリエンタル劇場、梅田芸術劇場など）でも公演を行うなど、活動範囲も全国に広がっています。ただし、直近のvol.16は赤坂RED/THEATER（173席）という再び小劇場での上演となっており、活動形態の多様性を示しています。

本公演以外にも、ユニークな公演形式を展開しています。on公演は、コントとダンスを組み合わせたパフォーマンス色の強い舞台として知られ、これまでにvol.8まで上演されています。また、room公演は、メンバーによるトークを中心としたアットホームなイベントで、ファンとの交流を深める場となっており、こちらもvol.8まで開催されています。さらに、毎年7月1日頃には、ユニットの誕生日を記念した一日限定のスペシャルイベント、*HAPPY pnish BIRTHDAY（通称ハピパニ）を2005年からほぼ毎年開催しており、こちらも多くのファンに愛されています。

舞台活動に加え、pnishは様々なメディアでも活動の幅を広げてきました。2004年12月から2008年6月にかけては、レインボータウンFMでレギュラーラジオ番組「pnishのパニックスタジオ」（通称パニスタ）を担当し、軽快なトークを披露しました。また、独自のテレビ番組も制作しており、2007年4月から一年間放送された「ほっとけナイ！pnish TV」（通称ナイパニ）や、2010年7月開始の「いんぷろ…。」はDVD化もされています。さらに、ユニットの魅力を収めたフォトブックシリーズ「pnish panic days!」も出版されています。

結成から四半世紀以上にわたり、「気軽に観て楽しい舞台」を追求し、演劇を主軸としながらも、コント、トーク、メディア出演、出版といった多彩な活動を通じて多くの人々を魅了し続けているpnish*。その歩みは、初期の小劇場から目標に近い規模の劇場へとステップアップし、全国へと広がってきました。これからも彼らがどのようなエンターテイメントを生み出し、目標である青山劇場での公演を実現させるのか、その活動から目が離せません。

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