.hack (ゲーム)

.hackシリーズについて

.hack（ドットハック）は、サイバーコネクトツーが開発し、バンダイ（後のバンダイナムコゲームス）が販売したオンラインRPGで、2002年から2003年にかけてシリーズ作品が展開されました。その累計売上は100万本を記録しました。本シリーズは、特に2002年から2003年に発売された第1弾から第4弾までの作品（vol.1〜vol.4）を指し、後の.hack//G.U.や.hack//Linkは、それぞれ2ndシーズンや3rdシーズンとして位置付けられています。

.hackの概要

このシリーズは、架空のオンラインゲーム「The World」を舞台にした物語で、プレイヤーはカイトというキャラクターを通じて、様々な冒険を繰り広げます。特徴的なのは、ゲームを起動すると最初に現れるオペレーティングシステム『ALTIMIT』のデスクトップ画面です。この画面では、ゲームにログインする前に壁紙や音楽を変更し、仲間とのメールやニュースを閲覧することができます。

全四作品は、3ヶ月ごとにリリースされる形式を取り、連続ドラマのような展開が話題を呼びました。OVA『.hack//Liminality』とのセット販売は新たな試みとして注目され、その後のメディアミックスの流れへと繋がります。

セーブデータには「クリアフラグ」があり、次回作にデータを引き継ぐことが可能です。これにより、物語に深みを与え、プレイヤーはより没入感を持って楽しむことができます。さらに、特定の条件を満たすことで「パロディモード」へと切り替えることができ、本編のセリフがコミカルに変更されたバージョンを楽しめます。

ストーリーの背景

ゲームは、カイトと彼の仲間たちが「The World」における様々な謎や冒険に挑む形で進行します。第一次の物語では、カイトは友人・オルカに誘われてゲームを始め、そこで目撃した不穏な出来事をきっかけに彼の運命が大きく変わります。さらなる展開の中で、カイトは仲間と共に悪事の元凶であるキャラクター達との対決を強いられることになります。

特に、彼が持つ『腕輪』は、ゲーム内外で起こる奇妙な現象の鍵となるもので、彼はその力を利用して様々な問題に立ち向かわなければなりません。

• - Vol.1「感染拡大」では、カイトは初めてのダンジョンで謎の少女NPCと出会い、オルカが倒されたことで物語が始まります。
• - Vol.2「悪性変異」では、カイトらが意識不明のプレイヤーを救うために奔走します。
• - Vol.3「侵食汚染」では、さらなる侵食が進行し、彼とその仲間は自らの行動の正当性に問いを持つようになります。
• - Vol.4「絶対包囲」では、最終決戦が繰り広げられ、カイトと仲間たちはさまざまな試練に直面します。

ゲームシステム

ゲーム内では、プレイヤーが仲間と共にパーティを組み、エリアを探索しモンスターと戦うことが求められます。戦闘システムはアクション性を持ち、直接攻撃やスキルを駆使して挑むスタイルです。プレイヤーは、ウイルスやバグの存在と直面しながら、独自の「データドレイン」能力で弱体化させていく必要があります。また、さまざまな職業が用意されており、それぞれ異なる特徴を持ちます。

このような多様な要素が組み合わさり、.hackシリーズはストーリーとゲーム性の両方で視聴者やプレイヤーを引きつける魅力を持っています。物語の進行と共に、キャラクターたちの成長とともに、彼らがいかに困難を乗り越えていくのかを体験することができます。

もう一度検索