サイバーコネクトツー
株式会社サイバーコネクトツー（CyberConnect2 Co., Ltd.）は、1996年に松山洋氏が設立したゲームソフトの企画・開発会社です。福岡を拠点とし、GFF（Game Factory's Fukuoka）の正会員でもあります。
1996年2月、松山洋氏が九州産業大学時代の友人たちと「有限会社サイバーコネクト」を設立。初期は開発環境も限られ、パソコン1台でゲーム制作を行っていました。1998年には処女作『テイルコンチェルト』をリリース。翌年には『サイレントボマー』を発表。初期の開発体制は、その後の同社の開発姿勢に大きな影響を与えました。特に、自社制作作品では「主人公の年齢は14歳」という設定を重視する傾向があり、これは少年の多感なイメージを尊重しているためです。
2001年に代表取締役が失踪するという危機に見舞われましたが、「有限会社サイバーコネクトツー」に社名を変更し、再出発。2002年にはオンラインゲームを舞台にした『.hack』シリーズを開発。これが大ヒットし、『.hack//G.U.』などの派生作品も展開され、同社の代表作となりました。
2003年には株式会社に組織変更。岸本斉史氏の漫画作品『NARUTO -ナルト-|NARUTO_-ナルト-』を原作としたアクションゲーム『NARUTO -ナルト-|NARUTO_-ナルト- ナルティメットヒーロー』をリリース。開発にあたっては、原作への深い愛情とキャラクターゲームへの強いこだわりを持ち、関連グッズを社内に常備していたほどです。同年には、豪雨による御笠川の氾濫で事業所が浸水する被害にも遭いましたが、電子機器やデータは無事でした。
2007年には創立12周年を記念し、ブランドロゴとドメイン名を刷新。映像制作・音楽制作専門のチームも結成しました。2010年には東京スタジオを開設し、福岡と東京の連携による新プロジェクトを始動。
2012年には初のスマートフォンタイトル『ギルティドラゴン 罪竜と八つの呪い』をリリース。その後も複数のスマホゲームを開発しましたが、現在は家庭用ゲーム開発に特化しています。
2017年には初の海外拠点としてモントリオールスタジオを開設（2023年閉鎖）。2018年には新戦略「NEXT PLAN」を発表。福岡本社、東京スタジオ、モントリオールスタジオ（当時）の役割分担や、自社パブリッシングによるオリジナルタイトル「復讐三部作」の展開、オリジナルアニメプロジェクト「A5」、オリジナルマンガプロジェクト「M5」など、幅広いIP戦略を表明しました。
2021年には、自社パブリッシングタイトル第1弾として『戦場のフーガ』をリリース。また、同社が開発を手掛けた『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』も大ヒットを記録。設立25周年を迎え、記念サイトの開設や、記念ソング、各界からの多数のお祝いメッセージ公開など、盛大な祝賀が行われました。
2024年春には、大阪スタジオの設立が決定。映像演出に力を入れるとのことです。
創業と初期
1996年2月、松山洋氏が九州産業大学時代の友人たちと「有限会社サイバーコネクト」を設立。初期は開発環境も限られ、パソコン1台でゲーム制作を行っていました。1998年には処女作『テイルコンチェルト』をリリース。翌年には『サイレントボマー』を発表。初期の開発体制は、その後の同社の開発姿勢に大きな影響を与えました。特に、自社制作作品では「主人公の年齢は14歳」という設定を重視する傾向があり、これは少年の多感なイメージを尊重しているためです。
社名変更と「.hack」シリーズの成功
2001年に代表取締役が失踪するという危機に見舞われましたが、「有限会社サイバーコネクトツー」に社名を変更し、再出発。2002年にはオンラインゲームを舞台にした『.hack』シリーズを開発。これが大ヒットし、『.hack//G.U.』などの派生作品も展開され、同社の代表作となりました。
株式会社化と「NARUTO」シリーズ
2003年には株式会社に組織変更。岸本斉史氏の漫画作品『NARUTO -ナルト-|NARUTO_-ナルト-』を原作としたアクションゲーム『NARUTO -ナルト-|NARUTO_-ナルト- ナルティメットヒーロー』をリリース。開発にあたっては、原作への深い愛情とキャラクターゲームへの強いこだわりを持ち、関連グッズを社内に常備していたほどです。同年には、豪雨による御笠川の氾濫で事業所が浸水する被害にも遭いましたが、電子機器やデータは無事でした。
ブランド刷新と東京スタジオ開設
2007年には創立12周年を記念し、ブランドロゴとドメイン名を刷新。映像制作・音楽制作専門のチームも結成しました。2010年には東京スタジオを開設し、福岡と東京の連携による新プロジェクトを始動。
スマートフォンゲームへの挑戦と家庭用ゲームへの回帰
2012年には初のスマートフォンタイトル『ギルティドラゴン 罪竜と八つの呪い』をリリース。その後も複数のスマホゲームを開発しましたが、現在は家庭用ゲーム開発に特化しています。
海外展開と新戦略「NEXT PLAN」
2017年には初の海外拠点としてモントリオールスタジオを開設（2023年閉鎖）。2018年には新戦略「NEXT PLAN」を発表。福岡本社、東京スタジオ、モントリオールスタジオ（当時）の役割分担や、自社パブリッシングによるオリジナルタイトル「復讐三部作」の展開、オリジナルアニメプロジェクト「A5」、オリジナルマンガプロジェクト「M5」など、幅広いIP戦略を表明しました。
自社パブリッシングと25周年
2021年には、自社パブリッシングタイトル第1弾として『戦場のフーガ』をリリース。また、同社が開発を手掛けた『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』も大ヒットを記録。設立25周年を迎え、記念サイトの開設や、記念ソング、各界からの多数のお祝いメッセージ公開など、盛大な祝賀が行われました。
大阪スタジオ設立と今後の展望
2024年春には、大阪スタジオの設立が決定。映像演出に力を入れるとのことです。
沿革
- - 1996年02月16日：有限会社サイバーコネクト設立。
- - 1998年04月16日：処女作『テイルコンチェルト』発売。
- - 2001年09月16日：有限会社サイバーコネクトツーへ社名変更。
- - 2003年12月16日：株式会社サイバーコネクトツーへ組織変更。
- - 2007年10月03日：コーポレートブランドマーク変更。
- - 2010年02月16日：サイバーコネクトツー設立15周年。
- - 2010年07月12日：サイバーコネクトツー東京スタジオ設立。
- - 2016年02月16日：サイバーコネクトツー設立20周年。
- - 2017年05月10日：サイバーコネクトツーモントリオールスタジオ設立。
- - 2021年02月16日：サイバーコネクトツー設立25周年。
主な開発タイトル
- - 家庭用ゲーム作品：「.hack」シリーズ、「NARUTO」シリーズ、「Solatorobo それからCODAへ」、「アスラズ ラース」、「戦場のフーガ」など
- - 携帯電話アプリ作品：「ギルティドラゴン 罪竜と八つの呪い」、「シャドウエスケイパー」、「死神メサイア」、「リトルテイルストーリー」、「ファイナルファンタジーVII Gバイク」、「フルボッコヒーローズ」、「.hack//New World」など（現在は全てサービス終了）
映像作品
- - .hack//G.U. TRILOGY
- - ドットハック セカイの向こうに
その他
- - サイバーコネクトツー設立15周年記念新プロジェクト (企画立ち消え)
- - 復讐三部作：「戦場のフーガ」、「刀凶百鬼門」、「セシル」（自社パブリッシングプロジェクト）
- - ケモノプロジェクト
関連人物
- - 松山洋（代表取締役社長）
関連項目
- - GFF (Game Factory's Fukuoka)
- - LieN（同社所属の音楽ユニット）
外部リンク
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