.so

.soは、東アフリカに位置するソマリアに割り当てられた国別コードトップレベルドメイン（ccTLD）です。しかし、その運用はソマリアの政治情勢に大きく左右されてきました。

歴史的背景

ソマリアは長らく無政府状態が続いており、2007年時点では、.soドメインを管理・運営する政府機関が存在しませんでした。その結果、ドメインの機能は事実上停止し、公式にはピッツバーグに所在地を持つ企業に管理が委託されていました。WHOISやルートサーバには.soドメインのネームサーバとして複数のホスト名が登録されていましたが、いずれも有効な情報を提供しておらず、ドメインとしての機能を果たせない状態が続いていました。

登録再開への動き

2010年11月、ソマリア暫定政府が樹立されたことを受け、.soドメインの登録再開に向けた動きが本格化しました。まず、同年11月1日から30日までの期間、商標登録者を対象とした優先登録期間（サンライズ期間）が設けられました。その後、以下のスケジュールで登録作業が進められ、2011年3月1日より一般登録が開始され、ドメインの利用が再開されました。

2010年12月1日：商標登録者優先登録のオークション開始
2010年12月16日 - 2011年2月9日：先行予約受付
2011年2月10日：先行予約ドメイン名のオークション開始
2011年3月1日：一般登録開始

SONICへの移管

2015年7月8日、.soドメインの管理・運営は、ソマリアネットワークインフォメーションセンター（Somali Network Information Center, SONIC）に移管されました。これにより、ソマリア国内でのドメイン管理体制が強化され、より安定した運用が期待されています。

現在の状況

.soドメインは、ソマリアに関連するウェブサイトやオンラインサービスに利用されています。ソマリアの企業や団体、個人が利用することで、ソマリアのアイデンティティをオンライン上で表現する役割を果たしています。また、近年では、.soドメインはそのユニークな響きから、ドメインハックなど、様々な用途で利用されるケースも見られます。

関連情報

IANA Delegation Record for .SO
sonic.so

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