アルバム『10 Stories』の紹介
『10 Stories』(テン・ストーリーズ)は、日本の著名なミュージシャン、
甲斐よしひろの3枚目となるカバー・アルバムで、2007年2月7日に
日本クラウンからリリースされました。音楽界において特異な存在感を放つ甲斐によしひろが、過去の名曲たちをどのようにアレンジし新たな命を吹き込んでいるのか、本作はその新しい音の表現を楽しむ絶好の一枚です。
音楽性
本作は、2003年にリリースされた『
翼あるもの2』以来、約4年ぶりに登場したカバー・アルバムです。10曲収録されており、これらは主に1990年代から2000年代にかけて人気を博した
J-POPの名曲ばかりです。甲斐自身は、このアルバムのテーマについて「ストリートで生きる人々の“10の物語”を描いたもの」と説明しています。また、オリジナルの良さを保ちながらも、アレンジによって新しい側面を引き出すスタイルを採用したと語っています。「聴きやすい大人のサウンドに仕上げた」とも述べており、リスナーにとって心地よい体験となるよう意識が込められています。
リリース・プロモーション
本作は通常盤のみでのリリースとなり、甲斐はこのアルバムをもってレコード会社を
日本クラウンに移籍しています。アートディレクションは稗田倫広が担当しており、視覚的にも魅力的な仕上がりが期待されました。さらに、本アルバムの発表に合わせて、2007年の春と秋にかけて2回のツアー『20 STORIES KAI YOSHIHIRO TOUR 2007 SPRING』と『20 STORIES KAI YOSHIHIRO TOUR 2007 AUTUMN』が行われました。これらのツアーは、音楽ファンにとって貴重な体験となり、その模様は映像作品としてもリリースされています。
収録曲の詳細
アルバムに収録されている各楽曲は、以下のようなラインナップです。
全楽曲のアレンジ及びプロデュースは、西村智彦と
甲斐よしひろが手掛けており、特に
エレファントカシマシや
Mr.Childrenの楽曲は、原曲を大切にしたアプローチがなされている的です。甲斐自身もコーラスで参加し、進化したサウンドを楽しむことができます。多くのミュージシャンが参加しており、その豊かな音楽性が感じられる一枚となっています。
まとめ
『10 Stories』は、
甲斐よしひろが音楽的な成熟を重ねながらも、新たな解釈を持って名曲たちに挑む姿勢が詰まった作品です。聴くことで過去の名曲に新たな感覚を与え、聴き手に感動を与える充実したアルバムといえるでしょう。