1001 (漫画)

1001（ナイツ）

『1001（ナイツ）』は、杉崎ゆきる先生によって描かれた日本の漫画作品です。角川書店の『月刊Asuka』にて、2012年8月号から2017年11月号まで不定期連載されていました。全10巻の単行本が刊行されています。

あらすじ

物語は、外見も性格も全く似ていない双子の兄弟、七糸（ナイト）と勇高（ユタ）を中心に展開します。7年前に失踪した父親の手がかりを求めて、兄弟は家業である探偵事務所を継ぎます。そんな中、父親の仕事仲間だったアーサーが現れ、兄弟は父が所属していた組織の本部があるドバイへと向かうことになります。そこから、兄弟は想像もしていなかった異世界での冒険に巻き込まれていくのです。

物語を彩るキーワード

亡霊の星
かつて地球と衝突し粉々になったと思われていた星。しかし、ある特定の地点と深く繋がり、姿なき形を得て存在し続けています。その地点は不安定なため、封印のためにタワーが建てられました。星と星を結ぶ扉は「イフタム」と呼ばれています。
刻印
亡霊の星が地球と衝突した際に散らばった星のかけらが、人々に取り憑いたものです。刻印を持つ者は、地球と星を行き来できる「エージェント（星の刻印者）」として認められます。主人公である七糸は左肩に、勇高は右肩に刻印を持っています。
フェディナとジャッハー
亡霊の星に存在する、常に戦争状態にある二つの国です。両国には、「同日同時刻に世継ぎが生まれた場合、魔族の邪視に魅入られると、均衡が崩れ互いに滅びる」という言い伝えがありました。
イサレフ
地理的にはジャッハーに近いものの、フェディナに協力関係にある国です。王族は王族の手によってしか殺すことができず、病気になっても死ぬことができません。王家には、王位を継承する子を宿した王子の正妻が、幼い子を守るために夫の命を絶ち、子が成長するまでその力を得るという慣習があります。

主要な登場人物

風雅 七糸（ふうが ナイト）/ アルニラム
本作の主人公。高校2年生。7年前に父親が失踪し、その手がかりを探すために弟と探偵事務所を継ぎました。優しく純粋な性格で、可愛らしい容姿をしています。実はフェディナの王女アルニラムの転生した姿です。
風雅 勇高（ふうが ユタ）/ サイフ
七糸の双子の弟。強面で長身、口調も荒いタイプです。事務所では主に体育会系の仕事を担当します。その正体は、ジャッハーの王子サイフの転生した姿です。前世の記憶を持っており、七糸とアルニラムを同一視するような節があります。
ルバイヤート
七糸を主と呼ぶ魔神（ジンニー）。七糸を深く愛しており、彼に危害を加える者には容赦しません。アルニラムとは恋人同士でした。一般常識に欠ける面があり、しばしば七糸を困らせます。
アルフ・ライラア
七糸と勇高を星へ連れてきた魔神。ルバイヤートを敵視しており、勇高を唆し殺戮を強要します。

その他の登場人物

物語には、上記以外にも個性豊かなキャラクターたちが多数登場します。

風雅森羅：七糸と勇高の父親
アーサー・エイシェンコ：森羅の仕事仲間
アソルト：イサレフ国の国王
ザムル：イサレフ国の王子
シャクトー：ザムルに仕える奴隷の女
ラディーヤ：ジャッハーの王女でサイフの母
サビアス：ラディーヤの親友でアルニラムの母

書誌情報

杉崎ゆきる 『1001（ナイツ）』 角川書店〈ASUKA COMICS DX〉、全10巻

各巻の情報は以下の通りです。

2012年10月26日発行、ISBN 978-4-04-120513-6
2013年02月26日発行、ISBN 978-4-04-120658-4
2013年06月26日発行、ISBN 978-4-04-120753-6
2013年11月26日発行、ISBN 978-4-04-120896-0
2014年06月26日発行、ISBN 978-4-04-121130-4
2014年12月26日発行、ISBN 978-4-04-102564-2
2015年08月26日発売、ISBN 978-4-04-103299-2
2016年02月26日発売、ISBN 978-4-04-103767-6
2017年01月26日発売、ISBN 978-4-04-105337-9
* 2017年11月24日発売、ISBN 978-4-04-106329-3

外部リンク

月刊Asuka公式サイト内作品紹介ページ

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