128ビット

128ビットとは

128ビットとは、連続した128個のビット（2進数における桁）のことで、16オクテットに相当します。この128ビットを用いることで、最大で340,282,366,920,938,463,463,374,607,431,768,211,456という非常に大きな数を表現できます。これは、340澗2823溝6692穣938𥝱4634垓6337京4607兆4317億6821万1456と読みます。

128ビットアーキテクチャ

「128ビットアーキテクチャ」とは、整数型、メモリアドレス、その他のデータサイズなどが最大128ビット幅を持つコンピュータの構造を指します。これにより、大量のデータを一度に処理したり、広大なメモリ空間を利用したりすることが可能になります。

128ビットCPU

「128ビットCPU」とは、128ビットサイズのレジスタ、アドレスバス、データバスを持つCPU（中央演算処理装置）のことです。128ビット幅のデータを一度に処理できるため、高度な演算処理を高速に行うことができます。

128ビットの利用例

四倍精度浮動小数点数: IBMのSystem/370では、128ビットの四倍精度浮動小数点数演算機能が搭載されていました。これは、非常に精密な数値計算を必要とする用途に用いられました。
仮想アドレス空間: AS/400の仮想アドレス空間は128ビットであり、非常に大きなメモリ空間を扱うことができました。これにより、複雑なプログラムや大量のデータを扱うことが可能になりました。
SIMD命令: SSEやAltiVecなどのSIMD命令セットでは、128ビットのレジスタを複数の値を並列演算するために使用します。例えば、128ビットのレジスタを4つの32ビット値として扱い、同時に演算処理を行います。
PlayStation 2のEmotion Engine: PlayStation 2に搭載されていたEmotion Engineは、128ビットの汎用レジスタを持つプロセッサでした。ただし、アドレス空間は32ビットであったため、厳密な意味での128ビットプロセッサではありません。
データサイズ: UUID（Universally Unique Identifier）やIPv6アドレスは、データサイズが128ビットです。

128ビットの歴史

1976年: 128ビットのマルチコンパレータが研究目的で記述されました。
1999年: 128ビットのマルチメディア拡張が設計されました。これにより、画像や音声などのマルチメディアデータの処理が高速化されました。
1999年3月2日: 128ビット汎用レジスタを持つプロセッサ「Emotion Engine」が発表されました。

128ビットの関連技術

128ビット技術は、コンピュータの性能向上に大きく貢献しており、様々な分野で活用されています。今後も、より高度な処理や大容量データの取り扱いが求められる中で、128ビット技術は重要な役割を担っていくと考えられます。

関連事項

CPU#ビット幅: CPUのビット幅に関する情報。
オクテット: 8ビットの単位。
4ビット, 8ビット, 16ビット, 24ビット, 32ビット, 64ビット: 他のビット幅に関する情報。
2038年問題: 32ビットシステムにおける時間表現の問題。
CPU: 中央演算処理装置に関する情報。
マイクロプロセッサ: CPUを含む小型の演算処理装置に関する情報。

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