13時間 ベンガジの秘密の兵士

13時間 ベンガジの秘密の兵士

『13時間 ベンガジの秘密の兵士』（原題: 13 Hours: The Secret Soldiers of Benghazi）は、2012年にリビアのベンガジで発生したアメリカ在外公館襲撃事件を題材にした、マイケル・ベイ監督による2016年のアメリカ合衆国の戦争映画です。ミッチェル・ザッコフのノンフィクション書籍『13 Hours: The Inside Account of What Really Happened in Benghazi』を原作としています。

あらすじ

2012年、リビアのベンガジは世界有数の危険地帯とされていました。アメリカはCIAの秘密施設であるアネックスをベンガジに残し、民間軍事請負業者チーム「GRS（グローバル・レスポンス・スタッフ）」がCIA職員の警護に当たっていました。そんな中、アメリカ同時多発テロ事件から11年目の夜、アンサール・アル＝シャリーアの武装集団がアメリカ在外公館を襲撃します。GRSチームは大使救出を志願しますが、CIAのチーフであるボブは彼らの行動を厳しく制限し、待機を命じます。しかし、状況は悪化の一途をたどり、ついにGRSチームは命令に背き、領事館へ向かうことを決意します。

領事館は制圧され、大使は危機に瀕していました。GRSチームは大使の救出を試みますが、敵の猛攻に阻まれ、アネックスへと退却せざるを得ません。アネックスに立てこもったGRSチームは、援軍を待ちながら必死の抵抗を続けます。トリポリからの援護が到着し、退去準備を始めるも、敵の容赦ない攻撃により、ロンを含む多くの者が死傷します。最終的に、GRSの味方であるリビア人部隊「リビアの盾」が到着し、アネックスは守られますが、大使は死亡してしまいます。事件後、生存者たちは帰国し、叙勲を受け、それぞれの人生を歩み始めます。

製作の背景

映画化の経緯は、2014年2月10日にパラマウント映画がミッチェル・ザッコフの原作の映画化権を取得したことから始まります。本作は、ベンガジのアメリカ人を守るために戦った6人のセキュリティチーム（G.R.S.）のメンバーに焦点を当てています。マイケル・ベイが監督・製作を務め、2015年4月27日にマルタとモロッコで撮影が開始されました。

評価

本作は、批評家からは賛否両論の評価を受けています。映画批評サイトRotten Tomatoesでは、218件のレビューに基づき、批評家支持率は51%、観客支持率は82%となっています。

配給

パラマウント映画は、2016年1月15日に本作を公開しました。公開に先駆け、2016年1月12日にはテキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムでプレミア上映が行われ、民間軍事警備員などを支援するShadow Warriors Projectに収益が寄付されました。

この映画は、実際に起こった事件を基に、国家のために戦った兵士たちの勇気と犠牲を描いた作品です。緊迫感あふれる戦闘シーンや、GRSチームの人間ドラマを通して、事件の裏側にある真実を浮き彫りにしています。

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