14ひきのシリーズ

『14ひきのシリーズ』は、いわむらかずおによる絵本作品です。童心社から出版されており、大きな森の木を改造した家に住む14匹のねずみ一家の、心温まる日常生活を描いています。このシリーズは、家族の団らん、自然との触れ合い、そして日々の暮らしの中での小さな発見をテーマにしており、読者に温かい気持ちを与えてくれます。

シリーズの最初の作品は1983年に出版された『14ひきのひっこし』で、以来、多くの人々に愛されています。2020年11月時点で、全世界でのシリーズ累計発行部数は1500万部、日本国内では750万部を突破しました。特に『14ひきのあさごはん』は126万部、『14ひきのひっこし』は99万部を超える大ヒットとなっています。

登場キャラクター

おとうさん
10匹の兄弟たちの父親であり、一家の大黒柱です。頼りになる存在として、家族を支えています。

おかあさん
10匹の兄弟たちの母親。早起きで、家族のために家事をこなします。

おじいさん
10匹の兄弟たちの父方の祖父で、眼鏡をかけています。いもほりの名人であり、朝一番に起きるのもおじいさんです。

おばあさん
10匹の兄弟たちの父方の祖母で、おじいさん同様に眼鏡をかけています。優しい眼差しで家族を見守ります。

兄弟

いっくん：長男で、10匹の兄弟の一番上。縦笛を愛用しており、『14ひきのやまいも』では、いもほりの技をおじいさんから伝授されます。しっかり者で、頼れる長男です。
にっくん：次男で、力持ちです。体力仕事を引き受けることが多いですが、寝相と寝起きは少し苦手です。
さっちゃん：長女で、おかあさんを手伝い、家事をすることが多いです。女の子の中では一番の早起きです。赤い服を着ていることが多いです。
よっちゃん：次女で、さっちゃんと一緒に家事を手伝います。帽子をかぶっていることが多いです。
ごうくん：三男で、なっちゃんとよく喧嘩しますが、本当は仲良しです。ろっくん、はっくんと一緒にいることが多いです。高い所が好きで、デザインの違う帽子を愛用しています。
ろっくん：四男で、ごうくん、はっくんと共に行動することが多いです。少しおっちょこちょいな面があり、失敗することも。サスペンダーを着用しています。
なっちゃん：三女で、男の子たちと行動することが多く、活発です。寝巻きはズボン系のパジャマを着ています。
はっくん：五男で、小柄ですが勇敢な性格。運動神経が良く、高い所での作業が得意です。
くんちゃん：四女で、黄色のリボンがトレードマーク。いつもねずみの人形を持っています。
とっくん：六男で、10匹の兄弟の末っ子。幼いため、年長者の世話になりやすく、よく眠ってしまいます。サスペンダーを着用しています。

シリーズ一覧

1. 14ひきのひっこし（1983年7月10日）
2. 14ひきのあさごはん（1983年7月10日）
3. 14ひきのやまいも（1984年7月20日）
4. 14ひきのさむいふゆ（1985年11月1日）
5. 14ひきのぴくにっく（1986年11月15日）
6. 14ひきのおつきみ（1988年6月25日）
7. 14ひきのせんたく（1990年5月25日）
8. 14ひきのあきまつり（1992年10月3日）
9. 14ひきのこもりうた（1994年7月10日）
10. 14ひきのかぼちゃ（1997年4月25日）
11. 14ひきのとんぼいけ（2002年6月30日）
12. 14ひきのもちつき（2007年11月15日）

脚注

特になし

関連項目

いわむらかずお
童心社

外部リンク

14ひきのシリーズ
童心社


このシリーズは、ねずみの一家が季節の移り変わりの中で、様々な経験を通して成長していく様子を、美しい絵と温かい物語で描いています。子供から大人まで幅広い世代に愛される、心温まる作品です。

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