14,500トン型補給艦

14,500トン型補給艦

概要

14,500トン型補給艦は、海上自衛隊によって計画されている新しい型の補給艦です。この艦級は、2022年12月に設定された防衛力整備計画に基づいて建造される予定で、建造費は約825億円と見込まれています。この艦は、護衛艦の任務を継続的に支援するために、洋上での補給能力の向上を目指して設計されています。

来歴

2023年8月31日、在日防衛省は2024年度の防衛予算に関する概算要求を公開しました。その中には、新型補給艦の建造についての記載があり、これが14,500トン型補給艦となります。この艦は、あらゆる事態における後方支援を強化することを重視しており、特に護衛艦隊との連携が求められています。

海上自衛隊は2023年11月現在、燃料や物資の補給を行うために、「とわだ型」補給艦が3隻、「ましゅう型」補給艦が2隻の計5隻を運用しており、全てが第1海上補給隊に配備されています。これらの艦の中でも「とわだ」は1985年に建造されたため、後継艦の必要性が高まっていました。新型補給艦は令和10年度に1番艦が就役する予定です。

設計の詳細

14,500トン型補給艦に関する具体的な設計は、現段階では明らかになっていません。しかし、船体は既存の「ましゅう型補給艦」を少し拡大したものになり、大きな変更はないと考えられています。また、設計にはステルス性を意識した形状が採用される予定であり、現代の戦闘環境での視認性を低下させる工夫が行われています。

さらに、14,500トン型補給艦にはサイド・ランプが装備され、車両の搭載能力が向上します。この機能により、より多くの物資や車両を迅速に輸送できます。艦内では貨物の移送装置の自動化が進められ、人員の省力化が図られることになっています。これにより、艦の運用効率が大幅に改善されることが期待されています。

イメージ図には省略されていますが、専門誌「世界の艦船」では、艦が2枚舵および2軸プロペラを備える可能性が高いとされており、これによって航行性能の向上が見込まれています。

まとめ

このように、14,500トン型補給艦は海上自衛隊にとって重要な新型艦となります。護衛艦との連携を強化し、洋上での支援能力を向上させることは、現代の海上戦略において非常に重要です。未来の日本の防衛力を支えるこの艦がどのように設計・建造されるか、そして他の艦との連携がどのように行われるかに注目が集まります。

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