16区 (パリ)

パリの16区（16e arrondissement de Paris）

パリの16区は、フランスの首都パリの西部に位置する20の行政区の一つであり、特に高級住宅街としての顔を持っています。この地域は、セーヌ川の南北に広がっており、その美しい風景と多くの観光名所から注目されています。

概要

正式には「16e arrondissement de Paris」と呼ばれ、しばしば「パッシー区」とも称されるこの地域は、歴史的な建物や文化施設に囲まれています。16区は広い面積を誇り、20区の中でも大きなものの一つです。セーヌ川に面しており、エッフェル塔の近くにはシャン・ド・マルス公園が広がり、観光スポットとして知られています。また、環状道路であるペリフェリックが区の中央を貫通し、交通の要所ともなっています。

16区の人口は1999年に161,773人でした。都市の中心地から周回状に番号付けされた行政区の中で、16区はその16番目に位置しています。多くの富裕層や旧貴族が住む高級住宅街として有名で、特に「パッシー」と呼ばれるエリアは、その格式の高さで知られています。

主要な施設と名所

この区には、文化的な見どころが数多く存在しています。特にシャイヨ宮は、パリ万国博覧会の際に建設された重要な歴史的建造物です。また、トロカデロ広場やパリ市立近代美術館、パルク・デ・プランスといった施設もあり、観光客に人気を集めています。

さらに、ブローニュの森にはバガテル庭園やアクリマタシオン遊園地、パリロンシャン競馬場、スタッド・ローラン・ギャロスなど、様々なレクリエーション施設が整っています。特にスタッド・ローラン・ギャロスは、テニスのグランドスラムとも言える全仏オープンの開催地として国際的に有名です。

また、区内のイエナ橋から上流にかけての地域は「パリのセーヌ河岸」としても世界遺産に指定されており、多くの観光客が訪れるスポットとなっています。

地理

地理的には、16区はブローニュの森を西側に抱え、北はパリ8区、南はオー＝ド＝セーヌ県のブローニュ＝ビヤンクール、東はセーヌ川を挟んで7区と15区に接しています。区内は幾つかの地区に分かれ、それぞれのカルチェに個性があります。特にオートゥイユ地区やシャイヨ地区などは、その雰囲気が異なり、住民や観光客に愛されています。

文化と住民

伝統的な文化と現代的な生活が共存する16区は、数多くの名門校や大学が存在し、教育環境も整っています。パリ第9大学や優れたリセ（高校）が含まれており、若い世代の教育にも力を入れています。さらに多様な国籍の人々が住民として暮らしており、国際的な雰囲気を醸し出しています。特に、16区内には90か国以上の大使館があり、外交の中心地とも言われています。

まとめ

このように、パリの16区は、歴史と文化が薫る場所であり、観光名所や高級住宅、教育機関が共存する魅力的な地域です。美しい風景と豊かな歴史を背景に、訪れる人々に深い感銘を与えることでしょう。

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