16歳のティアラ

16歳のティアラ

『16歳のティアラ』（16さいの - ）は、立川恵先生による日本の漫画作品です。立川先生のデビュー作として知られています。

概要

この作品は、第13回なかよし新人まんが賞に入選しました。『なかよしデラックス』1992年春の号に掲載され、立川先生のデビュー作となりました。その後、KCなかよし『怪盗セイント・テール』単行本第6巻に収録されています。

立川先生はあだち充先生のファンであるため、登場人物の名が「タッチ」から取られていると思われがちですが、立川先生ご自身は「タッチは『達也&南』派だった」と述べており、登場人物の名前は全くの偶然であるとしています。

あらすじ

高校受験の合格発表の日。雪が降る中、みなみは母親に合格を報告するため、公衆電話の長蛇の列に並んでいました。傘をなくし、雪をかぶりながら寒さに震えるみなみ。すると、突然列の先頭にいた見知らぬ男の子に大声で呼ばれてしまいます。

高校入学後、みなみはその男の子が同級生の新田であることを知ります。みなみは何かと自分を気にかけてくれる新田に惹かれますが、自分の鈍さから気後れしてしまい、素直に好意を伝えることができません。

自分の想いを伝えようと考えるみなみですが、なかなか勇気が出ず、成果も上げられません。それどころか、空回りして新田に迷惑をかけてしまうばかりです。果たして、みなみは自分の気持ちを新田に伝えることができるのでしょうか。

登場人物

南 志穂（みなみ しほ）

1978年生まれの高校1年生。一人称、呼称ともに「みなみ」。高校の合格発表の日に新田に助けられたことがきっかけで、入学以降も何かと世話を焼かれています。気が弱くどんくさく、頼まれごとをされると絶対に断れないお人よし。そのせいで自分が被害を受けても他人を非難することができません。心優しくたおやかですが、典型的ないじめられっ子タイプ。他人に自分のことを笑われたときには、自分も一緒になって笑ってしまい、そこを新田にたしなめられることもあります。

新田 浩司（にった こうじ）

1978年生まれ。みなみと同じクラスの男の子。みなみのことを何かと気にかけて世話を焼いています。同じ中学出身のクラスメイトからは「口の悪い世話好き」と言われており、みなみのようなタイプを放っておくことができません。優しさゆえに、つい世話を焼いてしまう性格です。

『16歳のティアラ』は、立川先生の原点とも言える作品です。淡い恋心や、もどかしい人間関係が丁寧に描かれており、読者の心を掴みます。ぜひ一度、手に取って読んでみてください。

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