16th〜That's J-POP〜

モーニング娘。16枚目のオリジナルアルバム『16th〜That's J-POP〜』：世代交代と新たな息吹

2021年3月31日、アップフロントワークス（zetimaレーベル）よりモーニング娘。の16枚目のオリジナルアルバム『16th〜That's J-POP〜』が発売、配信されました。前作『⑮ Thank you, too』から3年4ヶ月ぶりのリリースとなる本作は、2019年3月20日発売のベストアルバム『ベスト! モーニング娘。20th Anniversary』以降に発表されたシングル3曲に加え、グループ新曲やユニット曲を収録した全15曲で構成されています。

特徴的なのは、メンバーの入れ替わりが象徴的に表れている点です。2019年に加入した15期メンバー（北川莉央、岡村ほまれ、山﨑愛生）にとって本作は初参加のアルバムとなります。一方、9期メンバーの譜久村聖、10期メンバーの佐藤優樹、13期メンバーの加賀楓、そして14期メンバーの森戸知沙希にとっては、モーニング娘。としての最後のオリジナルアルバムとなりました。ただし、譜久村聖は続くベストアルバム『モーニング娘。ベストセレクション 〜The 25周年〜』にも参加しており、佐藤、加賀、森戸のラストシングルも同ベストアルバムに収録されています。

楽曲面では、これまでのモーニング娘。の楽曲制作の中心人物であったつんく♂が作詞・作曲に関わっていない楽曲、『LOVEペディア』と『人間関係No way way』も収録されています。これにより、新たなサウンドや表現方法への挑戦が感じられます。アルバム全体を通して、モーニング娘。の幅広い音楽性を示す、多様な楽曲が楽しめる内容となっています。

リリース形態は、CD+Blu-rayの初回生産限定盤とCDのみの通常盤の2形態。初回生産限定盤には、無観客シークレットライブの模様を収録したBlu-rayが付属しており、貴重なライブパフォーマンスを自宅で楽しむことができます。Blu-rayには、ライブ本編に加え、Another Edit.バージョンのミュージックビデオやメイキング映像、メンバーによるアルバム解説なども収録されています。

チャート成績も好調で、オリコン週間デジタルアルバムランキングでグループ史上初の1位を獲得。週間アルバムランキングでも2位にランクインするなど、高い人気とセールスを記録しました。

収録曲は、アップテンポで力強い楽曲から、繊細で美しいバラードまで、モーニング娘。の多様な魅力が詰まった選曲となっています。各楽曲の編曲には、江上浩太郎、大久保薫、平田祥一郎、鈴木俊介といった実力派ミュージシャンが参加し、楽曲の世界観をさらに豊かに彩っています。

『16th〜That's J-POP〜』は、メンバーの卒業と加入という大きな変化を迎えながらも、モーニング娘。の音楽性と人気の高さを改めて証明した、記念碑的な一枚と言えるでしょう。そして、15期メンバーの加入による新たな息吹と、9期〜14期メンバーの集大成としての作品という、二つの側面を持つ重要なアルバムとして、モーニング娘。の歴史に刻まれました。 様々な情報を網羅した詳細なライナーノーツや、YouTubeで公開されているレコーディング映像なども合わせて見ると、より深く作品を理解できるでしょう。

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