1789 -バスティーユの恋人たち-

1789 -バスティーユの恋人たち-

『1789 -バスティーユの恋人たち-』（原題:1789 Les Amants De La Bastille）は、フレンチ・ロック・ミュージカルであり、ドーヴ・アチアとアルベール・コーエンによる作品です。このミュージカルは、2012年にフランスで初演を迎え、同年の10月22日には正式に公演が開始されました。開催場はパリを中心に、90回の上演後、2013年には凱旋公演が実施され、観客動員数は累計で70万人を超え、クリスタル・グローブ賞の「ベスト・ミュージカル賞」を受賞しました。

あらすじとキャラクター

物語はフランス革命の渦中に展開し、主人公ロナンとヒロイン・オランプの悲劇的な恋愛を描いています。フランス版では、ロナンかオランプのどちらかが命を落とす結末があり、日本版ではロナンが亡くなる結末が採用されています。主要キャラクターは、ロナン・マズリエ、彼の恋人オランプ・デュ・ピュジェ、そして革命の指導者たちであるマクシミリアン・ロベスピエール、ジョルジュ・ダントン、カミーユ・デムーランなどです。また、民衆や秘密警察、貴族たちなど、多様なキャラクターが物語に彩りを添えています。

主なキャラクター

• - ロナン・マズリエ: 官憲に父を失った青年で、物語の中心キャラクター。
• - オランプ・デュ・ピュジェ: 王太子の養育係でロナンの恋人。
• - マクシミリアン・ロベスピエール: 若い議員で革命の理想を追求。
• - ジョルジュ・ダントン: 弁護士でカミーユ・デムーランの友人。
• - カミーユ・デムーラン: 革命家でもありジャーナリスト。
• - ジャン・ポール・マラー: 医師であり、かわら版の記者。

音楽と構成

このミュージカルは、革新的な曲が多数用意されており、特にオリジナルの楽曲は多彩なジャンルを取り入れています。セットリストには、革命を歌った「Hey Ha」や、愛を描いた「Pour un nouveau monde」などが含まれています。日本公演では、新たに書き下ろされた曲も多数存在し、観客に新鮮な体験を提供しています。

日本での上演

日本では、宝塚歌劇団の月組により2015年に初演されたほか、東宝版としても公演が行われました。宝塚版では、マリー・アントワネットが準主役として登場し、異なる視点から物語が描かれます。2016年には東宝版が上演され、脚本・演出を小池修一郎が担当し、オリジナルの音源を基に新たな曲が追加された公演が行われました。

魅力と影響

『1789 -バスティーユの恋人たち-』は、壮大な物語と引き込まれる音楽、そして多様なキャラクターの葛藤を通して、観客に深い感動を与える作品です。フランス革命の歴史的な背景を持ちながらも、普遍的な愛や勇気のテーマが描かれ、多くの人々に共鳴しています。また、日本での公演も成功を収め、多くのファンを持つ作品となりました。

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