17cm K(E)列車砲

17 cm K(E)列車砲

17 cm K(E)列車砲は、ドイツが第二次世界大戦中に運用した列車砲であり、その目的は、旧型の15 cm K(E)列車砲を置き換えることでした。この砲は、非常に効率的に製造されることを目指して設計されており、基本的には4本のアウトリガーを持つ台座の上に設置するだけで済みました。そのため、生産は容易で、多くの部隊に配備されることが可能でした。

設計の特徴

17 cm K(E)列車砲は、特に砲撃時の反動に対応するための独自の構造を有しています。具体的には、駐退機が装備されていないため、砲撃時の反動はアウトリガーとジャッキで吸収することになります。この設計によって、砲はより安定した射撃が可能となり、実戦での運用においても高い信頼性を示しました。

さらに、優れた安定性を追求するために、列車砲はレールにクランプで固定されました。この固定機構により、移動中や射撃時に生じる振動を抑制し、精度の高い砲撃が実現できました。これにより、17 cm K(E)列車砲は大口径の砲として、特に野戦において非常に効果的な武器として機能しました。

使用される砲

搭載されている主砲は、ドイッチュラント級前弩級戦艦に搭載された副砲と同じ型式のもので、17cm (40口径)の単装速射砲です。このような強力な砲は、敵の防衛ラインを突破するために特に有効であり、重要な戦闘においてその威力を発揮しました。こうした優れた火力は、ドイツ軍にとって大きな戦術的優位をもたらしました。

まとめ

17 cm K(E)列車砲は、その生産の容易さ、優れた安定性、および強力な火力によって、第二次世界大戦中におけるドイツの鉄道砲戦力を支える重要な武器となりました。耐久性と信頼性を兼ね備えたこの兵器は、戦闘の現場で依然として恐れられ、多くの部隊で運用された経緯がある。このような砲の設計は、他の軍事装備や戦術にも影響を与え、戦争全体におけるドイツ軍の戦闘能力に貢献しました。

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