1908年ロンドンオリンピックのラグビー競技

1908年ロンドンオリンピックにおけるラグビー競技は、サッカー（当時はアソシエーションフットボールと呼ばれた）と共に、「フットボール」という名の下に開催されました。この大会は、ラグビー競技にとって特異な状況下で行われました。

参加国の状況

開催国であるイギリスは、1908年のカウンティ・チャンピオンシップで優勝したコーンウォールが代表チームとして参加しました。一方、前回大会の覇者であったフランスは、何らかの理由により今大会への参加を辞退しました。その結果、オーストララシア（ラグビーにおいてはオーストラリア代表チームのみが参加）が唯一の対戦相手としてイギリス（コーンウォール）と対戦することになりました。

試合結果

詳細な試合結果は割愛しますが、オーストララシアが勝利し、金メダルを獲得したと推測されます（原文に試合結果の直接的な記述がないため）。

メダル獲得数

金メダル：オーストララシア（オーストラリア）
銀メダル：イギリス（コーンウォール）

チーム名簿

オーストララシア（オーストラリア）
イギリス（コーンウォール）

百周年記念マッチ

大会から100年後の2008年、イギリスオリンピック委員会は、この出来事を記念してオーストラリア代表とバーバリアンズ（選抜チーム）による試合を企画しました。この試合は、2008年12月3日にウェンブリー・スタジアムで開催されました。特筆すべき点として、バーバリアンズの選手たちは通常、自身の所属クラブのソックスを着用しますが、この試合ではコーンウォールを象徴する黄色のソックスを着用しました。試合はオーストラリアが11-8で勝利しました。

参考文献

Cook, Theodore Andrea (1908). The Fourth Olympiad, Being the Official Report. London: British Olympic Association
De Wael, Herman (2001年). “Rugby 1908”. Herman's Full Olympians. 2006年5月7日閲覧。
Zavos, Spiro (2000) Golden Wallabies* Penguin Sydney

この大会は、参加国の少なさやフランスの撤退など、いくつかの特異な状況が重なった大会でした。しかし、百周年記念マッチが開催されるなど、後世にも語り継がれる出来事となりました。

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