1927年の
オーストラリア選手権は、
オーストラリアの
メルボルンにあるクーヨン・テニスクラブで開催されたテニスの大会です。この大会は、
全豪オープンの前身にあたる大会であり、重要な歴史的意義を持っています。
大会の変遷
1926年まで、「オーストラレーシアン選手権」という名称でしたが、この年から「
オーストラリア選手権」に名称が変更されました。初期の全豪選手権と同様に、外国人選手の出場が少なかったため、地元
オーストラリア人選手の国旗表示は省略されています。
大会の特徴
1927年の大会では、女子シングルスで初めてシード選手が選出されました。しかし、正確なシード順位の記録が現存するのは、
1927年、1930年、1940年のみです。
シード選手
男子シングルス
ジェラルド・パターソン(初優勝)
ジム・ウィラード(ベスト4)
ジョン・ホークス(準優勝)
ジャック・クロフォード(ベスト8)
ボブ・シュレジンガー(ベスト8)
ジャック・カミングス(3回戦)
エドガー・ムーン(ベスト4)
パット・オハラウッド(3回戦)
女子シングルス
エスナ・ボイド(初優勝)
ダフネ・アクハースト(2回戦、不戦敗)
シルビア・ランス・ハーパー(準優勝)
ルイーズ・ビカートン(ベスト4)
大会結果
男子シングルス
準々決勝
ジェラルド・パターソン vs. ボブ・シュレジンガー 6-2, 6-3, 2-6, 6-2
エドガー・ムーン vs. ジャック・クロフォード 2-6, 9-11, 8-6, 6-3, 8-6
ジム・ウィラード vs. 林宝華 6-2, 6-0, 6-4
ジョン・ホークス vs. ハロルド・コールドハム 6-4, 6-0, 6-1
準決勝
ジェラルド・パターソン vs. エドガー・ムーン 6-3, 6-3, 9-7
ジョン・ホークス vs. ジム・ウィラード 6-0, 4-6, 6-2, 6-1
決勝
ジェラルド・パターソン vs. ジョン・ホークス 3-6, 6-4, 3-6, 18-16, 6-3
女子シングルス
準々決勝
エスナ・ボイド vs. ドロシー・ベラミー 6-2, 6-3
ルイーズ・ビカートン vs. キャスリーン・ル・メスリエ 6-4, 4-6, 6-2
H・ターナー vs. ドロシー・ウェストン 6-4, 6-0
シルビア・ランス・ハーパー vs. マージョリー・コックス 1-6, 6-3, 6-3
準決勝
エスナ・ボイド vs. ルイーズ・ビカートン 6-3, 6-1
シルビア・ランス・ハーパー vs. H・ターナー 6-2, 6-0
決勝
エスナ・ボイド vs. シルビア・ランス・ハーパー 5-7, 6-1, 6-2
ダブルス
男子ダブルス:ジェラルド・パターソン&ジョン・ホークス vs. パット・オハラウッド&イアン・マギンズ 8-6, 6-2, 6-1
女子ダブルス:メリル・オハラウッド&ルイーズ・ビカートン vs. エスナ・ボイド&シルビア・ランス・ハーパー 6-3, 6-3
混合ダブルス:ジョン・ホークス&エスナ・ボイド vs. ジム・ウィラード&ユーサ・アンソニー 6-1, 6-3
参考文献
“Our Open - 100 years of Australia's Grand Slam” News Custom Publishing, Victoria, Australia (2004)
ISBN 1-876176-60-1
Bruce Matthews, “Game, Set and Glory: A History of the Australian Tennis Championships” The Five Mile Press, Victoria, Australia (1985)
ISBN 0-86788-078-3
外部リンク
抽選表・シード選手:男子
*
抽選表・シード選手:女子