1948年の相撲

1948年の相撲界の動向

1948年の相撲界は、多くの重要な出来事がありました。この年は、関西準本場所や夏場所など複数の大会が行われ、横綱や大関の昇進、さらには新しい力士の誕生など、相撲ファンにとって興味深い年となりました。特に地方で開催された大会は、戦後の復興が進む中での相撲人気の高まりを示しています。

大相撲の主な出来事

3月の関西準本場所

この月の関西準本場所は、11日間の晴天に恵まれ、横綱羽黒山が全勝優勝を果たしました。彼の活躍は、相撲界での横綱の存在感を再確認させるもので、注目を集めました。

5月の夏場所

続く5月には明治神宮外苑で夏場所が開催されました。この場所では番付が府県別に変更されるなど、相撲界における新しい試みが行われました。名寄岩が関脇に陥落する一方で、紅陵大学（現在の拓殖大学）から吉井山が幕下付出として登場。さらに、大相撲議員連盟が衆議院の有志によって結成され、相撲の振興を図る動きが始まりました。

10月の秋場所

10月には、大阪にて戦後初の本場所が仮設国技館で開催されました。この11日間の興業により、相撲界が戦後の混乱を抜け出しつつあることが感じられます。特に、増位山の横綱昇進が決まったことが話題となり、相撲ファンの期待が高まりました。

本場所の結果

五月場所

この場所では、東富士が10勝1敗で幕内最高優勝を達成し、注目を浴びました。殊勲賞には力道山が選ばれ、敢闘賞には大蛇潟、技能賞には若瀬川が受賞しました。また、十両では國登國生が9勝2敗で優勝しました。

十月場所

十月場所では、増位山大志郎が幕内最高優勝を果たし、再びその実力を示しました。殊勲賞を増位山が受賞し、敢闘賞には千代の山、技能賞には神風が選出されました。十両では清惠波清隆が優勝を飾りました。

新たな力士との出会いと故人

この年は、多くの新しい力士が誕生しました。例えば、輪島大士や三重ノ海剛司などがその名を外に知らしめる存在となりました。また、残念ながら多くの名力士がこの年に亡くなっています。特に、16代式守伊之助の死去は大きな衝撃をもたらしました。現役や引退後も相撲界に貢献した彼の功績は、多くの人々に愛され続けています。

1948年は相撲にとって多くの意義深い出来事が交錯した年であり、今後の発展を促す重要な基盤が築かれました。相撲道の進化と、新たな力士たちの誕生は、日本の国技としての相撲の未来に大きな影響を及ぼすことでしょう。

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