1951年の相撲

1951年の相撲

1951年は、日本相撲界において記念すべき出来事が多く発生した年でした。この年は、アマチュアと大相撲の両面で数々の重要な出来事がありました。特に、アマチュア相撲においては、関西学院大学の有光一選手が学生横綱として初めて三度目の栄冠を手にしたことが注目されました。

大相撲の出来事

春場所

1月には、蔵前仮設国技館にて春場所が行われました。この場所では、前頭2枚目の栃錦が7連敗を経て8連勝を果たし、勝ち越しを決めました。また、新たに副立行司が設けられ、紫白房の軍配が使用されることとなりました。この年以降、横綱免許は吉田司家から離れ、相撲協会が自主的に授与するようになりました。

さらに、番付編成会議では吉葉山と鏡里の2人が同時に大関に昇進することが決定しました。

名古屋での準本場所

続く3月には、名古屋で準本場所が開催され、横綱羽黒山が優勝を飾りました。

夏場所

5月には再び蔵前仮設国技館で夏場所が行われ、大関の佐賀ノ花が関脇に陥落する一方で、照國の優勝掲額が戦後初めて除幕されるなどの出来事がありました。注目すべきは、この場所が初のナイター興行となったことです。また、千代の山が横綱に推挙され、新たな力士が相撲界に登場しました。

渡米とブラジル

6月には、年寄高砂と力士数名がアメリカに渡り、興行を行いました。また、8月には武蔵川や秀の山らがブラジル相撲連盟の招きで、現地での指導に向けて出発しました。

秋場所

9月の秋場所は、大阪特設国技館で15日間行われ、新横綱の千代の山が登場しました。この場所では4人の横綱が並ぶ姿が見られ、さらに東富士と大関吉葉山との対戦では水入り大相撲が展開されるなど、観客を楽しませました。また、この秋場所では優勝力士による初の優勝パレードが行われ、東富士がオープンカーでパレードを実施しました。

本場所の結果

この年の主要な本場所結果は次の通りです。

• - 一月場所 (蔵前仮設国技館)

- 幕内最高優勝：照國万蔵（15戦全勝、2回目）
- 十両優勝：緋縅力弥（12勝3敗）

• - 五月場所 (蔵前仮設国技館)

- 幕内最高優勝：千代ノ山雅信（14勝1敗、3回目）
- 十両優勝：大岩山金四郎（12勝3敗）

• - 九月場所 (大阪特設国技館)

- 幕内最高優勝：東冨士欽壹（13勝1敗1預、4回目）
- 十両優勝：潮錦義秋（13勝2敗）

出生と死去

1951年には新たに多くの力士が誕生し、彼らのいくつかは将来の名力士となることが期待されていました。例えば、琴の郷栄一や琴の龍功師、舛田山靖仁などがこの年に生まれました。また、相撲界において、多くの著名な力士がこの年に惜しくも亡くなっています。特に、八甲山純司や三池山大五郎の訃報は多くの人々に衝撃を与えました。

おわりに

1951年の相撲は、数多くの歴史的出来事に満ちた年でした。アマチュア相撲の進展、大相撲の重要な改革、ならびに国際的な動向など、相撲界の変革期にあたることが強く印象づけられました。

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