1952年オスロオリンピックの日本選手団

1952年オスロオリンピックに派遣された日本選手団は、第二次世界大戦後、日本が国際舞台に復帰する重要な機会となりました。この大会には、選手13名、役員5名が参加し、スキーとスケートの競技に挑みました。以下に、各種目における選手名簿、スタッフ名簿、そして彼らの成績を詳細に記します。

スキー

役員:
東龍太郎
室橋豊穂
監督：小川勝次

選手と成績:
吉沢広司（早大）
ジャンプ男子ノーマルヒル（純飛躍）：36位（182.5点）
川島弘三（明大）
ジャンプ男子ノーマルヒル（純飛躍）：42位（148.0点）
渡部龍雄（三井鉱山）
ジャンプ男子ノーマルヒル（純飛躍）：27位（189.0点）
猪谷千春（大泉高）
アルペンスキー男子回転：11位（2分05秒7）
アルペンスキー男子大回転：20位（2分36秒1）
アルペンスキー男子滑降：24位（2分45秒0）
水上久（国鉄）
アルペンスキー男子回転：失格
アルペンスキー男子大回転：26位（2分40秒9）
アルペンスキー男子滑降：失格
山本謙一（青森営林局）
クロスカントリー男子15kmクラシック：22位（1時間08分49秒）
藤沢良一（明大）
ジャンプ男子ノーマルヒル（純飛躍）：34位（183.5点）
ノルディック複合個人：14位（396.333点）
クロスカントリー男子15kmクラシック：61位（1分14秒41）

スケート

役員:
竹田恒徳
監督：石原省三

選手と成績:
青木正則（苫小牧製紙）
スピードスケート男子500m：12位（44秒8）
スピードスケート男子1500m：23位（2分26秒9）
菅原和彦（苫小牧製紙）
スピードスケート男子5000m：15位（8分44秒4）
スピードスケート男子10000m：7位（17分34秒0）
工藤祐信（盛岡高校教）
スピードスケート男子500m：15位（44秒9）
スピードスケート男子1500m：33位（2分31秒6）
高林清高（明大）
スピードスケート男子500m：6位（44秒1）
スピードスケート男子1500m：34位（2分32秒0）
五味芳保（早大）
スピードスケート男子5000m：10位（8分38秒0）
スピードスケート男子10000m：14位（17分53秒0）
佐藤恒夫（苫小牧製紙）
スピードスケート男子500m：18位（45秒2）
スピードスケート男子1500m：11位（2分23秒9）



特記事項:

猪谷千春選手は、アルペンスキーで11位入賞を果たし、日本人として初めて冬季オリンピックで入賞しました。これは、日本のウィンタースポーツ界にとって画期的な出来事でした。
菅原和彦選手は、スピードスケート男子10000mで7位に入賞し、長距離種目での日本の可能性を示しました。



参考文献:

日本オリンピック委員会監修　『近代オリンピック100年の歩み』　ベースボール・マガジン社、1994年。

外部リンク:

* JOCオリンピック歴代日本代表選手全記録



この大会での日本選手団の活躍は、戦後の日本に希望と勇気を与えました。彼らの努力と成果は、後の世代に受け継がれ、今日の日本のスポーツ界の発展に繋がっています。

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