1956年の音楽

1956年の音楽

1956年は、世界的に音楽シーンが大きく変動した年でした。エルビス・プレスリーの登場はロックンロールの時代を到来させ、様々な出来事が音楽史に刻まれました。

世界の音楽動向

エルビス・プレスリーは、この年数々の大ヒットを記録し、その人気は社会現象となりました。しかし、3月には、ロックンロールミュージシャンのカール・パーキンスが、エド・サリバン・ショー出演のためニューヨークへ向かう途中に交通事故に遭い、数ヶ月の入院を余儀なくされました。

3月24日には、アラン・フリードがホストを務める初の全国放送ロックンロールショー「ロックンロールダンスパーティー」がCBSラジオネットワークで放送開始され、ロックンロールの普及に貢献しました。また、3月26日には、トム・パーカー大佐が正式にエルビス・プレスリーのマネージャーに就任し、彼のキャリアを大きく後押ししました。

4月には、ナット・キング・コールのコンサートがアラバマ州バーミングハムで開催された際、人種隔離主義者グループがステージに乱入する事件が発生し、人種差別問題が音楽界にも影響を及ぼしていることが浮き彫りになりました。

日本の音楽動向

歌謡曲では、大津美子の「ここに幸あり」、三橋美智也の「哀愁列車」、曽根史郎の「若いお巡りさん」、島倉千代子の「東京の人よさようなら」などがヒットし、多くの人々に愛されました。

年末には、第7回NHK紅白歌合戦が開催され、荒井恵子と岡本敦郎がそれぞれ紅組と白組のトップバッターを務め、笠置シヅ子と灰田勝彦がトリを飾りました。

リリースされたアルバム

マイルス・デイヴィス - 『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』
ディジー・ガレスピー - 『ワールド・ステイツマン』
ホレス・シルヴァー - 『シルヴァーズ・ブルー』

デビューしたアーティスト

1月 - 山形英夫／新庄ばやし
8月 - 石原裕次郎／狂った果実
10月 - 西田佐智子（西田佐知子）／伊那の恋唄

1956年は、エルビス・プレスリーの登場によってロックンロールが世界を席巻し始めた年であり、同時に、様々な音楽ジャンルが隆盛を極め、新たな才能が開花した年でもありました。この年の音楽界の動向は、その後の音楽史に大きな影響を与えることとなりました。

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