1966年の東京オリオンズ

1966年の東京オリオンズ

1966年、東京オリオンズは特別なシーズンを迎えました。この年、田丸仁が1年間だけ監督を務め、チームの運営に携わりました。オリオンズは前年オフ、南海ホークスの監督だった鶴岡一人を新監督に迎えようとしましたが、鶴岡監督が復帰することになり、最終的には田丸が二軍から昇進する形で監督になりました。これにより、チームは新たな歩みを始めました。

シーズンを通じて、オリオンズはユニフォームのデザインを刷新しました。毎日時代からの縦縞をそのままに、より現代的な印象を持たせるために紺色に赤を加えて新たにデザインされたのです。ただ、これが結果につながることはありませんでした。ユニフォーム変更の効果は薄く、オリオンズは最終的に4位に終わりました。田丸監督は1年限りで二軍コーチへと降格し、新たに戸倉勝城が指揮を取ることとなりました。

チーム成績

レギュラーシーズンの結果は期待されたほどではなく、若干の改善はあったものの、上位チームには遠く及ばない成績となりました。オリオンズはシーズンを通じて安定したパフォーマンスができず、選手たちの士気にも影響を及ぼしたことで、監督交代という厳しい決断が下されました。田丸監督の指揮下での試合は、選手たちにとっても葛藤の多い時間となったことでしょう。

オールスターゲーム1966

この年のオールスターゲームも、オリオンズにとって特異なものでした。チームの選手たちがオールスターに選出されても、全体としてのチーム成績は反映されない形に終わりました。

できごと

1966年のオリオンズには記憶に残る出来事がいくつかありました。6月7日、東映フライヤーズとの試合中に、突然照明灯が故障し、まさかの停電が発生しました。その後、雷雨によってグラウンドが水浸しになり、サスペンデッドゲームとなりました。翌日の8日には、停電前の状況から試合が再開され、選手たちはその環境下でプレーすることとなりました。

また、6月21日には近鉄バファローズ戦から新マスコット「桃太郎」が採用され、ファンの間で話題を呼びました。このマスコットはオリオンズのイメージアップにも寄与しようとされましたが、チーム成績には直結しませんでした。

さらに、このシーズンの7月6日、井石礼司がプロ野球史上2万号ホームランを放つ瞬間もあり、ファンたちにとっての喜ばしい出来事となりました。選手たちの史上に名を刻む記録もありましたが、やはりチーム全体の結果が伴わなければならないのが実情でした。

選手・スタッフ

東京オリオンズの選手たちは、それぞれのスキルを生かしてプレーに励んでいましたが、チームとしての調和が欠けていたとも言える時期でした。さらに、監督やスタッフとの関係性も難しく、選手たちの意気込みを十分に引き出せる場面が少なかったのかもしれません。

最後に

1966年の東京オリオンズは、監督交代やユニフォーム変更など新たな試みを行いながらも、期待された成績を残すことはできませんでした。それでも、当時の選手たちやファンにとっては、多くの思い出が詰まった一年だったと言えるでしょう。

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