1970年のバレーボール

1970年バレーボール界の動向



1970年昭和45年)は、バレーボール界にとって数多くの重要な出来事があった年です。世界選手権、アジア競技大会といった国際大会から、国内リーグ、そして新たなチームの発足まで、バレーボールは世界中で大きな盛り上がりを見せました。

世界選手権



ブルガリアで開催された第7回世界選手権では、男子は東ドイツが初優勝を飾り、女子はソビエト連邦が3大会ぶり4回目の優勝を果たしました。男子では、日本が銅メダルを獲得しています。女子では、日本が銀メダル、北朝鮮が銅メダルを獲得し、アジア勢の活躍が目立ちました。

男子
金メダル:東ドイツ
銀メダル:ブルガリア
銅メダル:日本
女子
金メダル:ソビエト連邦
銀メダル:日本
銅メダル:北朝鮮

アジア競技大会



アジア競技大会では、男女ともに日本が金メダルを獲得しました。男子は韓国、中華民国が、女子は韓国、カンボジアがそれぞれ銀メダル、銅メダルを獲得しています。

男子
金メダル:日本
銀メダル:韓国
銅メダル:中華民国
女子
金メダル:日本
銀メダル:韓国
銅メダル:カンボジア

国内大会



日本リーグ


第3回日本リーグでは、男子は日本鋼管が、女子はユニチカ貝塚がそれぞれ優勝を果たしました。男子のMVPは白神守選手、女子のMVPは松村勝美選手が選ばれました。

男子
1位:日本鋼管
2位:松下電器
3位:専売広島
MVP:白神守
女子
1位:ユニチカ貝塚
2位:ヤシカ
3位:東洋紡守口
MVP:松村勝美

全日本都市対抗


第19回全日本都市対抗では、男子は日本鋼管、女子はヤシカがそれぞれ優勝しました。

男子
1位:日本鋼管
2位:松下電器
3位:専売広島
女子
1位:ヤシカ
2位:ユニチカ貝塚
3位:東洋紡守口

新たなチームと大会



韓国では、GSカルテックス女子バレーボールチーム(当時の名称は湖南精油女子バレーボールチーム)が創設されました。また、第1回全国ママさんバレーボール大会(当時の名称は全国家庭婦人バレーボール大会)と、第1回全国高等学校バレーボール選抜優勝大会(春の高校バレー)が開催され、バレーボールの裾野が広がりました。

国際バレーボール連盟(FIVB)



FIVBには、新たにイエメン、コスタリカ、ザンビア、スコットランド、ニュージーランド、ヨルダンの6カ国が加盟し、国際的な広がりを見せました。

誕生した選手たち



1970年には、後にバレーボール界を牽引する多くの選手たちが誕生しました。

1月8日荻野正二
2月4日吉原知子
2月12日:山本健之
3月10日:エリア・ソウザ
3月16日:ラファエル・パスカル
3月24日:コンスタンチン・ウシャコフ
4月22日:アンドレア・ジャーニ
5月1日:パスクアーレ・グラビーナ
7月6日:レグラ・ベル
7月11日:オズワルド・エルナンデス
7月29日:鳥居千穂
8月4日福田記代子
8月20日:ロワク・ドゥケルグレ
9月3日:村田美穂
9月7日:ジオバーニ・ガビオ
9月11日:津雲博子
9月30日南克幸
12月14日:ウラジミール・グルビッチ

まとめ



1970年は、バレーボール界にとって重要な転換期であり、国際大会での熱戦、国内リーグの盛り上がり、そして新たな才能の誕生が、バレーボールの発展を大きく加速させました。

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。