1970年の台風

1970年には、太平洋北西部で26個の台風が発生しました。そのうち9個が日本に接近し、3個が本土に上陸しました。特に被害が大きかったのは、8月に上陸した台風9号と10号です。

台風9号（ウィルダ）

8月に上陸した台風9号は、鹿児島県名瀬市で最大瞬間風速78.9m/sを記録し、これは台風による最大瞬間風速としては歴代5位の記録となりました。この台風は、非常に強い風を伴い、各地に大きな被害をもたらしました。

台風10号（アニータ）

同じく8月に上陸した台風10号は、高知県を中心に甚大な被害をもたらしました。この台風により、多くの家屋が倒壊し、浸水被害も発生しました。詳細な被害状況は以下の通りです。

家屋倒壊:多数
浸水被害:広範囲
* その他:土砂災害、道路の寸断

月別の台風発生数

1970年の月別の台風発生数は以下の通りです。

各熱帯低気圧の活動時期

1970年に発生した各熱帯低気圧の活動時期は、以下の表の通りです。

特徴的な台風

台風2号（オルガ）

6月29日にフィリピンの東方で発生し、典型的な放物線を描いて北東に進みました。7月5日に紀伊半島に上陸した後、進路を北西に変え、大阪で開催されていた日本万国博覧会（万博）を直撃しました。万博では、倒木や一部建物の損壊、看板の飛来による負傷者が出るなど、大きな混乱が生じました。この台風の最盛期の中心気圧は905hPaで、1951年の統計開始以降、1993年の2号と並んで最も勢力の強い台風2号の一つです。

台風13号（ドット）

9月2日に東経180度線（日付変更線）上で発生し、その後東進したため、9月2日21時にのみ台風として存在しました。それ以外は台風の範囲外で、台風としての寿命はわずか0時間でした。この台風は、統計史上最も寿命の短い台風として知られています。

これらの台風に関する詳しい情報は、関連する外部リソースやカテゴリも参照してください。

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