1971年の阪神タイガース

1971年の阪神タイガースの動向

1971年は阪神タイガースにとって困難なシーズンでした。この年、村山実選手が監督を務めて2年目を迎え、開幕に向けた期待が高まる中、チームは多くの困難に遭遇しました。特に、正捕手の田淵幸一が急性腎炎に悩まされ、エース投手の江夏豊も心臓病に苦しむという重い状況がチーム全体に影を落としました。さらに、村山監督自身も体調不良に見舞われ、主要な選手が怪我や病気により結果を出せない状況が続きました。

シーズンの始まりから、阪神は厳しい戦いを強いられました。特に5月と7月には、一時的に最下位に転落するなど、チームの状態は芳しくありませんでした。前年はヤクルトに対して勝ち越していたにもかかわらず、この年は10年ぶりの負け越しとなり、中日に対しても3年連続で勝ち越していたにもかかわらず、借金が5に達しました。巨人に対して追いすがることができず、結果的にチームは低迷し、2リーグ制分裂以降では最も悪い5位でのフィニッシュとなりました。

投手陣では、江夏や古沢憲司がローテーションの中で奮闘しましたが、前年9勝を挙げた2年目の上田次朗はわずか1勝と苦しみ、ルーキーの谷村智啓も中継ぎの役割が多くあり、期待されたようなパフォーマンスを発揮することはできませんでした。

打線では藤田平が28本塁打を記録するなど、個々の選手の活躍が見られる一方で、他の主力選手が怪我や不調に見舞われたため、得点力に乏しいシーズンとなりました。例えば、チーム全体の得点数は333点で、1970年以降の他球団と比較しても1試合平均得点の最低記録を更新するなど、特に厳しい状況でした。安打数は5位、本塁打数は3位、四球数は4位であったものの、得点総数は最下位の大洋に30点以上の差をつけられました。

チーム成績

このシーズンにおける具体的なレギュラーシーズンの成績も振り返ってみましょう。

入団・退団

シーズン開幕前には選手の入れ替えもあったものの、具体的な情報は限られています。開幕時には多くの期待が寄せられた選手たちが試合に臨むも、その後の状況は厳しいものとなりました。

選手・スタッフ

選手やスタッフも多くの問題に直面し、個々の戦績はなかなか振るわない結果が続きました。しかし、特筆すべきは、藤田平がベストナインに選出された点です。彼は昨年に引き続き、遊撃手としての大きな存在感を示しました。

達成記録・出来事

個人的な記録としては、6月22日に藤井栄治が通算1000安打を達成し、7月17日には江夏豊がオールスターゲームで9連続奪三振を達成した点が挙げられます。彼はこの試合でMVPにも選ばれ、注目を集めました。

結論

1971年の阪神タイガースは数々の困難に直面しましたが、それにも関わらず個々の選手の努力があったシーズンでもありました。シーズンを通じて多くの教訓を得ることができたのではないかとも考えられます。

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