1972年のバレーボール

1972年は、バレーボール界にとって激動の年でした。ミュンヘンオリンピックでの男子日本代表の金メダル獲得という快挙は、多くの人々に感動を与えましたが、その裏ではアマチュア規定違反問題が発覚し、日本バレーボール協会の執行部が総辞職するという事態に発展しました。

1972年の主な出来事

4月3日: 学園ドラマ『青春をつっ走れ』が放送開始され、バレーボールを題材にしたドラマが注目を集めました。
4月23日: ミュンヘンオリンピックに向けたアニメドキュメンタリー『ミュンヘンへの道』が放送され、オリンピックへの期待が高まりました。
8月: バレーボール専門誌『バレー日本』が創刊され、バレーボールファンにとって貴重な情報源となりました。
11月22日: ミュンヘンオリンピック男子バレーボール日本代表チームのアマチュア規定違反問題が発覚し、日本体育協会が事情聴取を行いました。
11月30日: アマチュア規定違反問題の責任を取り、日本バレーボール協会の会長を除く全執行委員が辞任するという異例の事態となりました。
警視庁特殊車両隊にバレーボール部が発足し、後の警視庁フォートファイターズへと繋がりました。
アフリカ[[バレーボール連盟]]が設立され、アフリカにおけるバレーボールの普及と発展が加速しました。
FIVB（国際バレーボール連盟）にガンビア、スーダン、ソマリア、ナイジェリアの4か国が加盟し、国際的なバレーボールの組織が拡大しました。

国際大会

ミュンヘンオリンピック
男子:
金メダル：日本
銀メダル：東ドイツ
銅メダル：ソビエト連邦
女子:
金メダル：ソビエト連邦
銀メダル：日本
銅メダル：北朝鮮

国内大会

第5回日本リーグ
男子:
1位：松下電器
2位：日本鋼管
3位：富士フイルム
MVP：横田忠義
女子:
1位：ユニチカ貝塚
2位：ヤシカ
3位：日立武蔵
MVP：松村勝美
全日本総合選手権
男子6人制:
決勝：日本鋼管 3-1 松下電器
女子6人制:
決勝：ヤシカ 3-1 ユニチカ貝塚
男子9人制:
決勝：旭化成延岡 2-1 九州電力福岡
女子9人制:
決勝：日清紡能登川 2-1 電々岡山
全日本総合選手権
男子:
1位：住友軽金属
2位：住友金属
3位：松下電器
女子:
1位：日立武蔵
2位：三洋電機
3位：ヤシカ

1972年生まれの主なバレーボール選手

2月17日 - ロイ・ボール (アメリカ)
3月23日 - エフゲーニ・ミトコフ (ブルガリア)
4月3日 - ジュラ・メシュテル (クロアチア)
4月14日 - ハムディ・アワド (エジプト)
6月26日 - 多治見麻子 (日本)
7月12日 - 江藤直美 (日本)
8月1日 - 南裕之 (日本)
10月1日 - ダニエル・スコット (アメリカ)
10月15日 - 大貫美奈子 (日本)
12月5日 - 平野信孝 (日本)
12月13日 - 坂本久美子 (日本)
12月27日 - 末国愛里 (日本)

まとめ

1972年は、ミュンヘンオリンピックでの金メダル獲得という歴史的な出来事と、その後のアマチュア規定違反問題による協会幹部総辞職という大きな波乱があった年でした。また、アフリカ[[バレーボール連盟]]の設立やFIVBへの新規加盟国の増加など、国際的なバレーボールの発展も目覚ましい年でした。国内では、日本リーグや全日本総合選手権で新たなスター選手が誕生し、今後のバレーボール界を担う若手選手たちの活躍も期待されました。

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