1973年のオールスターゲーム (日本プロ野球)

1973年日本プロ野球オールスターゲーム

1973年7月、日本プロ野球のオールスターゲームが開催されました。この年、全セ（セントラル・リーグ）と全パ（パシフィック・リーグ）の代表選手たちが熱戦を繰り広げ、野球ファンにとって記憶に残る瞬間を生み出しました。

概要

前年に日本一を達成した読売ジャイアンツの川上哲治監督が全セを指揮し、パ・リーグの覇者であった阪急ブレーブスの西本幸雄監督が全パを率いました。オールスターゲームは、シリーズ舞台裏の熾烈な戦いを反映するように、選手たちの競争心がみなぎる内容となりました。

第1戦

試合は第1戦から始まりました。4回に全セが高田繁や王貞治、長嶋茂雄ら巨人選手の活躍により逆転。その後、全セの投手陣が全パの攻撃をしっかりと抑え、全セが勝利を手にしました。これにより、全セは先勝し、アドバンテージを得る形となりました。

第2戦

第2戦では、全パが意地を見せます。前試合の逆転負けを教訓に虎の子の1点をしっかりと守り抜き、勝利を収めました。この試合では、全パの選手たちの粘り強いプレーが際立ちました。

第3戦

全セは第3戦で勝ち越しを図り、川上監督は積極的に投手を交代させるなど、勝負に出ました。しかし、サヨナラ打を放ったのは山崎裕之（ロッテ）。全パが見事な逆転勝利を遂げ、シリーズは拮抗した状況で進行しました。

視聴率と中継

このオールスターゲームでは、テレビやラジオでの中継も多く行われました。第1戦のテレビ中継は日本テレビが手掛け、実況を岡田実が担当し、解説には鶴岡一人が入りました。他にも、様々な放送局が協力し、熱戦を全国に伝えました。特に、第2戦では実況に佐藤忠功が入り、その分析力が視聴者を惹きつけました。また、ラジオ中継でもNHKが実況を担当し、聴衆にリアルタイムの戦況を届けました。

出場選手

選手たちはファン投票によって選ばれ、その名簿には多くのスター選手が名を連ねました。太字の選手はファンに選ばれた選手であり、ゲームの華やかさを引き立てました。一方、出場辞退者が出た場合には、補充選手が選ばれることもあり、選手層の厚さが感じられました。

■ この年のオールスターゲームは、ただの試合に留まらず、選手個々の誇りと情熱が垣間見える舞台となりました。日本のプロ野球史においても、特筆すべきイベントの一つとして語り継がれています。

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