1974 (16光年の訪問者)

1974 (16光年の訪問者) の詳細

TM NETWORK|TM_NETWORKの2枚目のシングル『1974 (16光年の訪問者)』は、1984年7月21日にリリースされました。この曲は、メンバー3人が高校生だった時代を反映した作品で、曲名は「いちきゅうななよん」と読みますが、歌詞では英語の「ナインティーン・セブンティフォー」が使われています。

背景と制作過程

この楽曲は、1983年に開催された「コカ・コーラ フレッシュサウンズコンテスト」で初披露され、見事優勝を果たしました。この成功がTM NETWORK|TM_NETWORKのデビューへとつながる重要な曲となりました。デモテープの製作には、Korg PolysixとRoland TR-808を同期させる方法が用いられましたが、商品化時にはRoland MC-8を使用して全体を改めて制作しました。

サビ以外のボーカル用メロディは1980年に生まれたもので、リリース盤のサビのメロディは1984年に作成されたものです。レコーディング中、小室が原曲のコードに異なるメロディを鼻歌で歌ったところ、それが気に入られ、急遽採用されたといいます。アルバム『RAINBOW RAINBOW』からのシングルカットに際しては、冒頭の映画のシーンを思わせる効果音がカットされ、ミックスも変更され、さらにイントロも短縮されて新たにボーカルが録り直されました。

プロモーション活動

当時EPIC・ソニーの担当ディレクターだった山口三平によれば、TM NETWORK|TM_NETWORKを北海道で広めたいという坂西伊作からの連絡を受け、プロモーション活動が始まりました。北海道文化放送（UHB）で放送される新番組『おもしろザウルス』とコラボレーションすることで道内での影響力が増し、札幌のテレビやラジオに頻繁に出演するようになりました。この頃の経験を振り返った曲が、2007年に発表された「N43」です。

ミュージック・ビデオの特徴

楽曲のミュージック・ビデオには、空飛ぶキャデラックやUFO、フランケンシュタイン、狼男など多様なモンスターが登場し、タイムトラベルをテーマにしたシーンが映っています。小室はこのビデオの絵コンテを自ら手がけました。TM NETWORK|TM_NETWORKのプロモーションが成功した理由の一つとして、札幌のメディア関係者の反応が挙げられ、興味を持った者も多かったとされます。

収録アルバム

「1974 (16光年の訪問者)」は、いくつかのアルバムに収録されています。特にオリジナル・アルバム『RAINBOW RAINBOW』はその一例で、その他にも「GROOVE GEAR 1984-1994」や「TM NETWORK|TM_NETWORK ORIGINAL SINGLES 1984-1999」などに収録されています。これにより、TM NETWORK|TM_NETWORKの音楽の魅力が再確認されています。

この曲は、TM NETWORK|TM_NETWORKのファンにとって特別な意味を持ち、今なお愛され続けています。音楽的な洗練と共に、メンバーの青春が表現されたこの作品は、今後も聴かれ続けることでしょう。

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