1974年のバレーボール

1974年のバレーボール

1974年（昭和49年）は、バレーボール界にとって多くの出来事があった年でした。国際的には、3カ国（アイスランド、カタール、ホンジュラス）がFIVB（国際バレーボール連盟）に新たに加盟し、バレーボールの世界的な広がりを象徴する年となりました。また、世界選手権やアジア競技大会といった主要な国際大会が開催され、各国の代表チームが熱戦を繰り広げました。

国際大会

世界選手権

男子の世界選手権では、ポーランドが金メダルを獲得し、ソビエト連邦が銀メダル、そして日本が銅メダルを獲得しました。一方、女子の世界選手権では、日本が見事金メダルに輝き、ソビエト連邦が銀メダル、韓国が銅メダルとなりました。この結果は、当時の日本女子バレーボールの強さを世界に示すものでした。

アジア競技大会

アジア競技大会でも、日本の活躍は目覚ましく、男子、女子ともに金メダルを獲得しました。男子は韓国が銀メダル、中国が銅メダルを獲得し、女子は韓国が銀メダル、中国が銅メダルとなりました。この大会での日本の勝利は、アジアにおけるバレーボールの強豪国としての地位を不動のものとしました。

国内大会

日本リーグ

第7回日本リーグでは、男子は新日本製鉄が10戦全勝で優勝を飾り、専売広島が2位、日本鋼管が3位となりました。MVPには、新日本製鉄の中村祐造選手が選ばれました。女子は、日立武蔵が10戦全勝で優勝、鐘紡が2位、ヤシカが3位となりました。MVPには、日立武蔵の岡本真理子選手が選ばれました。

全日本総合選手権

全日本総合選手権では、男子6人制で日本鋼管が専売広島を3-0で破り優勝、女子6人制では日立武蔵がヤシカを3-0で破り優勝しました。男子9人制では崇徳クが岩崎通信機を2-0で破り、女子9人制では電々岡山が富士電機川崎を2-0で破り優勝を果たしました。

全日本都市対抗

第23回全日本都市対抗では、男子は新日鉄堺が優勝し、富士フイルムが2位、松下電器が3位となりました。女子は日立武蔵が優勝し、ヤシカが2位、鐘紡が3位となりました。

バレーボール選手の誕生

この年には、後のバレーボール界を彩る多くの選手たちが誕生しました。1月には江越由佳選手、キム・セジン選手が、3月にはナウベルチ・ビテンクール選手、小林敦選手が誕生しました。4月には熊前知加子選手、レオナルド・ベヌッチ選手、足立留美選手が、5月には清家ちえ選手、アンデルソン・ロドリゲス選手、藤好麻希選手、ヴィゴール・ボボレンタ選手が誕生しました。7月には花野裕祥選手が、8月には徳野涼子選手が、9月には櫻井由香選手、金森純子選手、木原丈裕選手、イゴール・ブシュロビッチ選手が誕生し、10月には藤本幹朗選手、島崎みゆき選手、木村久美選手が誕生しました。これらの選手たちは、後のバレーボール界で重要な役割を果たすことになります。

まとめ

1974年は、国際的なバレーボールの普及が進むとともに、日本代表チームが国際大会で素晴らしい成績を収めた記念すべき年でした。国内リーグや選手権大会でも多くのドラマが生まれ、バレーボールファンを魅了しました。また、この年に生まれた多くの選手たちが、後のバレーボール界を牽引していくことになります。1974年は、バレーボール界にとって重要な転換期となった年と言えるでしょう。

もう一度検索