1976年のヤクルトスワローズ

1976年のヤクルトスワローズ

1976年のヤクルトスワローズは、シーズン途中に監督交代という大きな転換期を迎えた年でした。荒川博監督の3年目のシーズンとしてスタートしましたが、チームの成績不振により、シーズン途中の5月13日に荒川監督が休養を発表。その後、広岡達朗ヘッドコーチが監督代行を経て、6月17日に正式に監督に就任しました。

シーズン概要

スワローズとなって2年目、Aクラス入りを目指したチームでしたが、開幕からつまずき、5月に入っても低迷が続きました。広岡新監督の下、チームは5月後半から立ち直りを見せ、中日ドラゴンズと4位争いを繰り広げましたが、序盤の出遅れが響き、最終的には5位でシーズンを終えました。

投手陣

投手陣では、アトムズ時代からのエースである松岡弘、安田猛がローテーションを守り、安定した投球を見せました。さらに、1978年の初優勝にも貢献する鈴木康二朗や井原慎一朗といった若手投手も台頭し、将来への期待を抱かせました。しかし、長年チームを支えた浅野啓司が腰痛の影響で成績を落とし、チーム防御率は前年の3.31から3.88へと悪化しました。

打撃陣

打撃陣では、切り込み隊長の若松勉や主砲のロジャー・レポーズ、日本ハムファイターズから移籍2年目の大杉勝男が例年通りの活躍を見せました。また、水谷新太郎や杉浦享などの若手選手も台頭し、チームに活気を与えました。しかし、新外国人のチャーリー・マニエルが日本の野球に対応できず、期待されたほどの成績を残せませんでした。チーム本塁打はリーグ最下位に終わり、得点力不足が課題となりました。

シーズンオフには、エースの浅野啓司が広岡監督の古巣である読売ジャイアンツへトレードされるなど、チーム再建に向けた動きが見られました。

チーム成績

(レギュラーシーズンの成績表)

オールスターゲーム1976

(オールスターゲームの結果)

できごと

5月13日：荒川博監督が休養を発表
6月17日：広岡達朗ヘッドコーチが監督に就任
* シーズンオフ：浅野啓司が読売ジャイアンツへトレード

選手・スタッフ

(選手・スタッフ一覧)

表彰選手

(表彰選手一覧)

ドラフト

(ドラフト指名選手一覧)

出典

(参考文献)

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