1976年インスブルックオリンピック

1976年インスブルックオリンピックの概要



1976年インスブルックオリンピックは、オーストリアインスブルックで開催された冬季オリンピックで、1976年2月4日から2月15日までの期間に行われました。大会は「インスブルック1976」として知られ、マスコットには雪だるまを模した「シュネーマン」が採用されていました。この大会は、アマチュア条項をオリンピック憲章から削除した後、初めての冬季オリンピックでもありました。

大会開催の経緯



1976年冬季オリンピックは、最初はデンバーアメリカ合衆国)での開催が決定されていました。しかし、環境破壊に対する住民の反対運動が影響し、1972年に行われた住民投票によって大会への予算拠出が否決されました。これを受けて、デンバーは正式に開催を返上しました。その後、IOCは代替地としてウィスラー(カナダ)を提案しましたが、政権交代の影響でこちらも拒否されてしまいました。

アメリカからはソルトレークシティが立候補しましたが、デンバーの拒否を受け実現には至らず、最終的には前回の1964年冬季大会が開催されたインスブルックが選ばれました。このようにして1973年2月5日に開催が正式に決定し、1976年のオリンピックにつながったのです。

競技会場



大会の競技会場は以下の通りです。

主なメダリスト



金メダルを獲得した選手には次のような方々がいます。

銀メダルではロジー・ミッターマイヤー(アルペンスキー女子大回転)やシーラ・ヤング(スピードスケート女子1500m)が注目され、銅メダルではシーラ・ヤング(スピードスケート女子1000m)が優れた成績を収めました。

ハイライト



特に注目されたのが西ドイツのロジー・ミッターマイヤーで、彼女は女子初のアルペン3冠に期待されましたが、最終種目でカナダのキャシー・クライナーに敗れ、銀メダルとなってしまいました。また、日本選手団は札幌オリンピックでの成功に続いて入賞を期待されていましたが、最高成績がスピードスケート女子500mの7位という結果に終わり、メダル獲得には至りませんでした。

このように1976年インスブルックオリンピックは、多くのドラマが展開され、冬季スポーツの新たな歴史を刻む大会となったのです。

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