1977年の日本シリーズ

1977年の日本シリーズの概要

1977年10月22日から27日まで行われた日本シリーズは、セ・リーグ覇者の読売ジャイアンツとパ・リーグチャンピオンの阪急ブレーブスによる対決が繰り広げられました。これは第28回プロ野球日本選手権シリーズでもあり、特に注目されたのは両チームが2年連続での対戦だったことです。阪急は見事に4勝1敗で勝利し、3年連続の日本一を達成しました。

シリーズの流れ

前年に巨人を破って日本一に輝いた阪急は、その経験を生かして自信を深めました。福本豊や加藤秀司、ボビー・マルカーノ、山田久志など、チームには実力のある選手が揃い、特に盗塁に関するスキルが光りました。特に福本は系列トップの4盗塁を記録しました。

このシリーズでの最大の分岐点は、第4戦での名勝負でした。阪急が2勝1敗で迎えたこの試合、彼らは村田の投球を迎えた9回の攻撃で、1-2とリードされていた状況から見事に逆転を果たす展開となります。二死から代打・藤井栄治が四球をもらい、その後の高井の打席で代走の簑田が盗塁を決めます。このプレーが流れを変え、結果的に阪急は4点を奪い勝利を収めます。

各戦の詳細

第1戦 (10月22日)

阪急西宮球場で行われたこの試合では、王貞治の本塁打が出たものの、阪急は早々に大橋と山田の活躍で追加点を奪い、そのまま勝ちを決めた。山田はこの試合で完投勝利を収めました。

第2戦 (10月23日)

この試合では足立光宏が完封勝利を達成し、阪急は福本豊の走塁が光ります。特に初回の無安打得点や6回のエンドランが印象的でした。

第3戦 (10月25日)

後楽園球場での試合では阪急が一時先制しますが、巨人の王が逆転本塁打を放ち、延長戦突入。巨人がサヨナラ本塁打で初勝利を収めました。

第4戦 (10月26日)

再び熱戦となったこの試合では、巨人が先制するも阪急が逆転。特に簑田のスライディングが試合を決定づけ、この勝利で阪急は日本一に王手をかけました。

第5戦 (10月27日)

010月27日、後楽園球場で行われた決戦では、巨人が序盤先取点を奪うも、阪急が逆転。また、最終的に阪急が日本一を決定づける試合を展開しました。

表彰選手

シリーズ終了後、阪急の山田久志が最優秀選手に選ばれ、阪急の選手たちが多数表彰されました。阪急はこの勝利によって3年連続の日本一を達成し、名実ともにトップチームとしての地位を確立しました。このシリーズは、阪急が1988年にオリックスへ売却されるまでの最後の日本一のシーズンとなり、その後、阪急からオリックスブルーウェーブへの道へとつながりました。

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