1985年の日本ハムファイターズ

1985年の日本ハムファイターズ

1985年の日本ハムファイターズは、高田繁監督が初めて指揮を執ったシーズンで、前年の失敗を経て新たなスタートを切りました。前のシーズンを振り返ると、植村義信監督の下で苦しい戦いを強いられ、その結果が良くなかったため、高田監督による改革が期待されたものの、シーズンが始まると困難な状況が待ち受けていました。

チームの始まり

高田監督が迎えた開幕戦では勝利を収めましたが、その後は8連敗を経験し、あっという間に最下位に転落。前年リーグワーストの打率を記録した柏原純一は引き続き不調に陥り、スタメンの座を津末英明に譲ることとなります。また、打率2位のトミー・クルーズも膝の故障に悩まされ、早々に二軍降格となる厳しい状況でした。この年は1981年の優勝チームからの選手たちが不況に苦しむ姿が目立っていました。

打撃と投手陣の動向

打線の中では、6月から4番打者に座った古屋英夫が奮闘し、チーム本塁打数は169本を記録しリーグ3位に。しかし、チームの打率は5位と振るわず、安定した攻撃力を欠いていました。投手陣については、柴田保光が自身初の二桁勝利となる11勝を挙げ、津野浩や田中幸雄も堅実なピッチングを見せました。田中は特に、ノーヒットノーランを達成する快挙を成し遂げ、観客を湧かせました。このシーズン全体の防御率は4.36で、西武に次ぐ2位という成績を残し、勝率は.449という結果でした。

後半戦の戦い

後半戦が始まると、チームは徐々に調子を整え、8月には13勝8敗という成績を収め、最下位を脱出。最終的には5位となるものの、決して満足のいく結果とは言えませんでした。シーズン終了後、高田監督はディフェンス重視の方針を打ち出し、これに従わない選手たちを次々と放出する決断を下しました。この中には柏原や木田勇、トミー・クルーズが含まれ、彼らはそれぞれ他のチームへ移籍することとなりました。

成績とドラフト

このシーズンのオールスターゲームに選出された選手もいましたが、選手の移動やスタッフの変更が続き、球団は新しい方針を打ち立て可視化するために努力を重ねる状況にありました。1985年の日本ハムファイターズは、困難な状況を乗り越えられなかったが、今後の成長に向けた礎となるシーズンとも言えるでしょう。

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