1989年の台風

1989年は、太平洋北西部で多数の熱帯低気圧が発生し、そのうち32個が台風として分類されました。この年は、日本への台風の接近も多く、合計で11個の台風が日本列島に接近しました。そのうち、5個の台風が日本本土に上陸し、各地に影響を与えました。

台風の発生状況

1989年の台風発生数は32個と、比較的多い年でした。各台風の活動時期をみると、年間を通して台風が発生しており、特に夏季から秋季にかけて活発な活動が見られました。日本に接近した台風の数は11個で、これは平年よりもやや多い数です。また、日本本土に上陸した台風は5個で、これも平年より若干多い状況でした。

台風6号について

特に注目されるのは、6月に発生した台風6号（エリス）です。この台風は、平成時代になってから初めて日本に上陸した台風となりました。この台風の上陸は、当時の気象状況や災害対策に大きな影響を与えたと考えられます。

各台風の詳細

以下に、1989年に発生した台風の詳細をまとめます。

台風1号（ウィノナ）: 1989年1月1日に発生。
台風2号（アンディ）: 1989年2月に発生。
台風3号（ブレンダ）: 1989年3月に発生。国際名「ビニン」。
台風4号（セシル）: 1989年4月に発生。
台風5号（ドット）: 1989年5月に発生。国際名「クリン」。
台風6号（エリス）: 1989年6月に発生。国際名「ダリン」。
台風7号（フェイ）: 1989年7月に発生。国際名「エラン」。
台風8号（ゴードン）: 1989年8月に発生。国際名「ゴーリン」。
台風9号（ホープ）: 1989年9月に発生。国際名「フリン」。
台風10号（アーヴィング）: 1989年10月に発生。国際名「イビアン」。
台風11号（ジュディ）: 1989年11月に発生。
台風12号（ケン-ローラ）: 1989年12月に発生。
台風13号（マック）: 1989年に発生。
台風14号（ナンシー）: 1989年に発生。
台風15号（オーウェン）: 1989年に発生。
台風16号（ペギー）: 1989年に発生。
台風17号（ロジャー）: 1989年に発生。国際名「ナーシング」。
台風18号（21W）: 1989年に発生。
台風19号（サラ）: 1989年に発生。国際名「オペン」。
台風20号（チップ）: 1989年に発生。
台風21号（ヴェラ）: 1989年に発生。国際名「パイニン」。
台風22号（ウェイン）: 1989年に発生。
台風23号（アンジェラ）: 1989年に発生。国際名「ラビン」。
台風24号（ブライアン）: 1989年に発生。
台風25号（コリーン）: 1989年に発生。
台風26号（ダン）: 1989年に発生。国際名「サリン」。
台風27号（エルシー）: 1989年に発生。国際名「テイシン」。
台風28号（フォレスト）: 1989年に発生。
台風29号（ゲイ）: 1989年に発生。この台風は、11月4日に東経100度より西に進んでサイクロンとなり、タイとインドに上陸しました。特にタイでは、史上最大級の台風として記録されており、中心気圧960hPaの勢力で南部を直撃しました。多数の船が転覆し、大規模な土砂崩れや洪水が発生し、死者数は600人以上にのぼるとされています。
台風30号（ハント）: 1989年に発生。国際名「アンシン」。
台風31号（イルマ）: 1989年に発生。国際名「ワルディン」。
台風32号（ジャック）: 1989年に発生。

これらの台風は、それぞれが異なる時期に発生し、異なる地域に影響を与えました。特に台風29号は、タイやインドに甚大な被害をもたらし、その影響の大きさを物語っています。1989年の台風シーズンは、多数の台風発生と日本への接近、そして海外での大規模な災害という、様々な側面を持つ年でした。

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