1991年のロッテオリオンズ

1991年のロッテオリオンズシーズンの回顧

1991年はロッテオリオンズにとって特別な年であり、長い歴史の幕を下ろすこととなりました。このシーズンは、金田正一監督のもとで行われ、その後、千葉ロッテマリーンズという新たなチーム名に生まれ変わる準備を進めていました。

概要

シーズン序盤は好調であったものの、徐々に低迷を余儀なくされました。開幕前、老朽化した川崎球場が改装され、「テレビじゃ見れない川崎劇場」と銘打たれたCMが話題になりました。しかし、実際の試合では、5月中旬まで盛り返すも、その後は成績が下降。特に7月には50敗を記録してしまい、厳しい状況が続きました。

また、かつての首位打者であった高沢秀昭が約1年半ぶりに復帰するも、チーム全体の流れを変えるには至らず、結果的にBクラスに終わることに。最終的には、再び最下位に甘んじることとなり、6年連続でのBクラス成績が確定しました。

特筆すべき出来事

シーズンを通して、数々の注目イベントが起こりました。

• - 1月18日、重光昭夫が球団社長代行に就任。
• - 5月10日、金田正一が日本新記録となる通算8度目の退場処分を受け、さらに同試合で日本タイ記録の1イニング5投手が登板するような珍事も。
• - 5月28日、高沢秀昭が広島からトレードで復帰。
• - 7月17日、西村徳文が対日本ハム戦で球団新記録となる285盗塁を決めました。
• - 7月31日、千葉マリンスタジアムにて初のパリーグ公式戦が開催され、この日に重光社長代行が翌年からの本拠地移転を発表しました。これにより、チームの新たなスタートが明らかに。
• - 10月17日に川崎球場で行われたロッテオリオンズとしての最後の試合では、ダイエー相手に5対4で勝利を収め、観客動員数も100万人を超える快挙を達成しました。

次なるステップ

シーズン終了後、金田正一監督は解任され、後任には八木沢荘六が就任することが決定しました。また、今後の展開として、1992年からは球団名が「千葉ロッテマリーンズ」に改称され、千葉マリンスタジアムでの新たなスタートが切られることとなりました。

この1991年のシーズンは、ロッテオリオンズの最後の試合とともに多くの挑戦と成果を持った年として記憶されることでしょう。チームが新たな道を歩む際、自らを振り返る重要な年となりました。

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