1995年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ

1995年、メジャーリーグベースボールのポストシーズンが開幕しました。10月3日に始まり、ナショナルリーグ優勝決定シリーズは10月10日から14日にかけて開催されました。アトランタ・ブレーブスとシンシナティ・レッズの対戦は、ブレーブスの圧倒的な勝利で幕を閉じました。

ブレーブスはレッズを4勝0敗で破り、3年ぶり15回目のリーグ優勝、そして7度目のワールドシリーズ進出を果たしました。前年1994年は選手会ストライキのためポストシーズンが中止されたため、このシリーズは2年ぶりの開催となりました。さらに、このシリーズはナショナルリーグが東・西2地区制から東・中・西3地区制へ移行し、ワイルドカードと地区シリーズが導入されて以降、初のリーグ優勝決定戦という歴史的な意味も持ち合わせていました。

リーグ優勝決定シリーズにおけるホームアドバンテージは、この1995年から3年間は地区ごとの持ち回り制が採用されました。これは、2地区制時代のルールを踏襲したもので、割り当てられた地区の優勝チームが敗退した場合は、その地区を下したチーム（ワイルドカードの場合も同様）がホームアドバンテージを得ることになっていました。

ブレーブスとレッズは、これまでリーグ優勝決定シリーズで対戦したことはありませんでした。これは、両チームがかつて西地区に所属していたため、1地区から1チームしか出場できなかった従来のシステムでは対戦機会がなかったことによります。レギュラーシーズンでは13試合対戦し、ブレーブスが8勝5敗と優勢でした。しかし、今シリーズではブレーブスが初戦から4連勝という圧勝劇でレッズを圧倒しました。

シリーズMVPには、ブレーブスのマイク・デベローが選ばれました。デベローは第1戦の延長11回表に勝ち越しとなる決勝打を放つなど、4試合で打率.308、1本塁打、5打点、OPS.973という素晴らしい成績を残しました。その後、ブレーブスはワールドシリーズでもアメリカンリーグ王者のクリーブランド・インディアンスを4勝2敗で制し、38年ぶり3度目のワールドシリーズ優勝を果たしました。

興味深いのは、1985年から2018年までのリーグ優勝決定シリーズ（7戦4勝制）において、4連勝（スウィープ）で勝利したチームは8チームありましたが、その後のワールドシリーズでも優勝したのはブレーブスだけだったことです。この事実が、1995年のブレーブスの勝利の偉大さをさらに際立たせています。

以下に、1995年ナショナルリーグ優勝決定シリーズの試合結果をまとめます。

第1戦：10月10日　リバーフロント・スタジアム（シンシナティ）

第2戦：10月11日　リバーフロント・スタジアム（シンシナティ）

第3戦：10月13日　アトランタ・フルトン・カウンティ・スタジアム（アトランタ）

第4戦：10月14日　アトランタ・フルトン・カウンティ・スタジアム（アトランタ）

ブレーブスの圧勝劇は、多くのファンに衝撃を与え、その後のワールドシリーズ優勝へと繋がる、記憶に残るシリーズとなりました。選手たちの活躍、歴史的な背景、そしてシリーズの展開、全てが1995年のナショナルリーグ優勝決定シリーズを特別な存在にしています。

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