1996年のバスケットボール

1996年のバスケットボール

1996年（平成8年）は、バスケットボール界にとって記憶に残る出来事が目白押しの年となりました。国内外のトップリーグからアマチュアまで、様々なカテゴリーで熱戦が繰り広げられ、ファンを魅了しました。

年の初めには、日本国内におけるバスケットボールのトップクラブチームが集結し、日本一を争う全日本総合バスケットボール選手権大会が開催されました。この大会では、男子はいすゞ自動車ギガキャッツが優勝し、トヨタ自動車ペイサーズが準優勝となりました。女子はシャンソン化粧品Vマジックが頂点に輝き、ジャパンエナジーサンフラワーズがそれに続きました。続くバスケットボール日本リーグでも、男子はいすゞ自動車ギガキャッツが、女子はシャンソン化粧品Vマジックがそれぞれ優勝を飾り、国内の主要大会で強さを見せつけました。

また、冬には将来有望な高校生プレイヤーたちが集う、第27回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会が開催されました。男子決勝では、秋田県の能代工業高校が優勝を果たし、福島工業高校が準優勝。女子決勝では、愛知県の名古屋短大付属高校が優勝し、兵庫県の甲子園学院高校が準優勝という結果になりました。

国際舞台では、夏季オリンピックがアメリカ合衆国のアトランタで開催され、バスケットボール競技にも世界中の注目が集まりました。特に日本にとっては、女子代表チームが実に20年ぶりにオリンピック本戦への出場を果たした記念すべき大会となりました。

アトランタオリンピックのバスケットボール競技におけるメダル獲得国は以下の通りです。

男子
金メダル: アメリカ合衆国
銀メダル: ユーゴスラビア
銅メダル: リトアニア

女子
金メダル: アメリカ合衆国
銀メダル: ブラジル
銅メダル: オーストラリア

本場アメリカのNBAでは、1995-1996シーズンのファイナルが大きな話題となりました。マイケル・ジョーダンが本格的にチームに復帰し、リーグを席巻していたシカゴ・ブルズが、ウェスタン・カンファレンスを勝ち上がったシアトル・スーパーソニックスと対戦しました。このシリーズはシカゴ・ブルズが4勝2敗で制し、ブルズは3年ぶりとなるクラブ通算4度目のNBAチャンピオンに輝きました。この優勝には、復帰したマイケル・ジョーダンの圧倒的なパフォーマンスが大きく貢献したことは、多くのファンの記憶に残っています。

シーズン途中には、往年のスーパースターであるマジック・ジョンソンが1月30日にNBAへの復帰を発表し、リーグに再び華やかな話題を提供しました。

また、この年には、後にNBAで活躍するアメリカのバスケットボール選手、マイルス・ターナーが3月24日に誕生しています。

1996年は、国内の各カテゴリーでの激しい優勝争い、日本女子のオリンピック復帰、そしてNBAにおけるスーパースターの復帰と劇的な優勝など、バスケットボール界全体にとって多方面で歴史が動いた一年だったと言えるでしょう。

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