1997年の台風

1997年は、太平洋北西部で多数の熱帯低気圧が発生し、そのうち28個が台風へと発達しました。日本への接近数は15個(うち上陸は4個)にのぼり、1951年の統計開始以降で7番目に多い記録となりました。この年は、特に大型で強い勢力の台風が多く発生し、各地に甚大な被害をもたらしました。

1997年の台風の特徴



発生数: 28個
日本への接近数: 15個(上陸4個を含む)
接近数ランキング: 統計開始以来7位

月別の台風発生数(詳細は不明)



台風の活動状況



台風1号(アイサ)

活動時期: 4月12日~4月24日
カロリン諸島で発生し、発達しながら北上。最大瞬間風速43mに達するも、温帯低気圧に変わった。

台風2号(ジミー)

活動時期: 4月22日~4月26日
カロリン諸島の北で発生し、北東に進んだ後、熱帯低気圧に変わった。

台風3号(ケリー)

詳細な活動状況は不明

台風4号(リーバイ)

詳細な活動状況は不明

台風5号(マリー)

詳細な活動状況は不明

台風6号(ネスター)

詳細な活動状況は不明

台風7号(オパール)

詳細な活動状況は不明

台風8号(ピーター)

活動時期: 6月24日~6月29日
フィリピンの東海上で発生。南西諸島を通過後、長崎県に上陸。本州を横断し、三陸沖で温帯低気圧に変化。

台風9号(ロージー)

活動時期: 7月20日~7月28日
フィリピンの東海上で発生。日本の南海上を発達しながら北上。徳島県岡山県に上陸。その後、複雑な動きで紀伊半島南海上にて消滅。

台風10号(スコット)

詳細な活動状況は不明

台風11号(ティナ)

詳細な活動状況は不明

台風12号(ヴィクター)

詳細な活動状況は不明

台風13号(ウィニー)

活動時期: 8月9日~
マリアナ諸島の東海上で発生。超大型で非常に強い勢力に発達し、沖縄地方を通過。中国大陸に上陸。観測史上、最大級の強風域を持つ台風

台風14号(ユール)

詳細な活動状況は不明

台風15号(ジータ)

詳細な活動状況は不明

台風16号(アンバー)

詳細な活動状況は不明

台風17号(キャス)

詳細な活動状況は不明

台風18号(ビング)

詳細な活動状況は不明

台風19号(オリーバ)

活動時期: 9月4日~9月17日
マーシャル諸島東海上で発生したハリケーンが日付変更線を越えて台風に。大型で非常に強い勢力に発達。九州地方に長時間大雨と暴風をもたらし、鹿児島県岡山県に上陸。その後、温帯低気圧へ。

台風20号(デイヴィッド)

詳細な活動状況は不明

台風21号(フリッツ)

詳細な活動状況は不明

台風22号(ジンジャー)

詳細な活動状況は不明

台風23号(アイヴァン)

詳細な活動状況は不明

台風24号(ジョアン)

詳細な活動状況は不明

台風25号(キース)

統計開始以降で4番目に大きな強風域を持つ台風。また、「超大型で猛烈な勢力」を記録した最後の台風

台風26号(リンダ)

活動時期: 10月26日~11月3日
フィリピン東部で発生。南シナ海を西進し、ベトナム南部とタイ南部に上陸。ベトナムとタイで甚大な被害をもたらした。

台風27号(モート)

詳細な活動状況は不明

台風28号(パカ)

* 越境台風かつ長寿台風。グアムに大きな被害をもたらした。


まとめ



1997年の台風は、発生数、日本への接近数ともに多く、特に台風13号(ウィニー)、19号(オリーバ)など、大型で非常に強い勢力の台風が複数発生しました。これらの台風は、日本各地に大雨や暴風による甚大な被害をもたらし、その後の災害対策にも大きな影響を与えました。台風26号(リンダ)のように、日本以外のアジア地域に大きな被害をもたらした台風もありました。この年は、台風の脅威を改めて認識させられる一年であったと言えるでしょう。

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