1997年のJリーグ

1997年のJリーグ概況

1997年のJリーグシーズンが4月12日にスタートし、10月4日にはリーグ戦が終了しました。続く12月にはチャンピオンシップが行われ、年間総合優勝が決定されました。1stステージでは鹿島アントラーズが、2ndステージではジュビロ磐田がそれぞれ優勝を果たし、年間王者にはジュビロ磐田が選ばれました。

参加クラブ

このシーズンには17クラブが参加しました。昨季のジャパンフットボールリーグにおいて、準会員でかつ上位に位置したヴィッセル神戸が新たに加入したことが、大きな特徴として挙げられます。

レギュレーションの変更

1997年は、2年ぶりに2ステージ制に戻り、各ステージは1回戦総当たりで行われました。各チームは17試合を戦う形で、ホームチームとアウェイチームがそれぞれ入れ替わる形で試合が組まれました。しかし、この方式による影響で、各チームに一節ごとに試合がない日が生じました。また、勝ち点システムが見直され、90分勝利が3ポイント、Vゴール勝ちが2ポイント、PK戦での勝利が1ポイントに改められました。

選手の背番号もこの年から固定制となり、チーム毎に一貫した番号が付与されました。一方、リーグの冠スポンサーはなくなりましたが、チャンピオンシップにはサントリーがスポンサーとして参画しました。

スケジュールの工夫

1997年のリーグスケジュールは非常にタイトでした。1stステージが4月12日に開幕し、7月までに終了。2ndステージは7月30からスタートし、10月4日まで続く形で、合計34試合が約半年間にわたって行われました。この日程の組み方は、3月に行われるワールドカップ予選の準備を考慮したものでしたが、実際には予選がホーム・アンド・アウェイ方式に変更されたため、リーグ内で代表選手を欠く節が多く生じてしまったため、観客動員数の減少へと繋がりました。

観客動員数は平均で10,131人となり、この年の記録としては過去最低の水準となりました。でも、地域密着型の運営を行ったクラブ、特に鹿島アントラーズや浦和レッズは、ダメージを最小限に抑えた結果を残しました。

メディアと放送

このシーズン、CS放送の権利を取得したジュピターテレコムは、従来のスポーツ専門チャンネルがなかったため、他のチャンネルにサブライセンスを行う形で放送を確保しました。試合の生中継は主に「CSN1 J SPORTS」名義で行われ、他の試合は録画放送で配信されました。

チャンピオンシップ

この年のチャンピオンシップは抽選方式で開催され、年間王者が決定されました。結果はジュビロ磐田が合計スコア4-2で勝利を収め、オリジナル10以外のクラブとして初めての年間優勝を手にしました。

記録と成果

また、この年に記録されたJリーグの通算4,000ゴールは、横山貴之選手によるもので、8月23日の試合で達成されました。

Jリーグの歴史において特筆すべき1997年のシーズンは、運営面や規則に多くの新しい試みがあり、今後のクライマックスへと繋がる重要な年となりました。

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