20 cm leLdgW

20 cm leLdgW（20 cm leichter Ladungswerfer）

20 cm leLdgWは、第二次世界大戦中にドイツ軍が展開したスピガット式の迫撃砲で、特に工兵部隊での障害物破壊や地雷除去に特化した兵器です。その名称は「軽・装薬投射器」と訳され、設計の特異性や使用目的を反映しています。

概要

この砲は、主にドイツ陸軍の工兵部隊によって使用されました。特殊なスピガット式の設計により、従来の迫撃砲では難しい任務に対応することが可能でした。20 cm leLdgWは、床板、砲弾を挿入するための中空ロッド、ロッドを支える湾曲したアーム、そして2本の脚で構成されています。これにより安定した発射が可能となり、精度と射程を大幅に向上させることができました。

その中空ロッドには電気的に点火される発射用の装薬カートリッジが装填され、最大で700mの射程を持っています。これにより、任務範囲内のターゲットに対して効果的に攻撃を行うことが可能です。

砲弾の種類

20 cm leLdgWでは、複数の種類の砲弾が使用されました。特に注目すべきは、地雷原の除去に特化した「銛弾 (Harpnengeschosse)」です。この銛弾は、発射時にロープを引きながら飛行し、地雷原を横断することができる設計となっています。着弾後はロープを用いて爆薬を設置し、その爆発によって地雷を誘爆させる仕組みです。この手法により、地雷原に小道を確保することが可能となり、部隊の進行を助けました。

戦歴と使用状況

この兵器は1940年の北アフリカ戦線で実際に使用されましたが、その後はあまり見かけることがなくなりました。このことから、運用が限定的であったことが伺えます。他にも、ドイツ陸軍には38 cm sLdgWという大型の迫撃砲の設計が存在しましたが、第二次世界大戦中に使用された記録は残っていません。

結論

20 cm leLdgWは、特殊な設計と機能を持った迫撃砲であり、ドイツ軍の地雷除去と障害物破壊の戦術において重要な役割を果たしました。その性能と使用方法は、現代の兵器においても影響を与えており、戦術の進化を示す一例となっています。

参考資料

• - Peter Chamberlain, Terry Gander 『WW2 Fact Files, Mortars and Rockets』 (1975) Arco Publishing Company, Inc. ISBN 0668038179.

外部リンク

• - 写真
• - mortar page from TM-E 30-451 Handbook on German Military Forces on Lone Sentry
• - Allied intelligence report on Lone Sentry

もう一度検索