20年だョ!全員集合

『20年だョ!全員集合』

概要

『20年だョ!全員集合』は、1975年4月1日、TBS系列で放送された生バラエティー特別番組です。この番組は、TBSの開局20周年を記念して制作され、東京の文京公会堂からの生中継でお届けされました。司会はザ・ドリフターズのいかりや長介が務め、出演者として各番組でお馴染みのタレントや歌手が名を連ねました。

この特別番組は、開局20周年の祝いと、前日にあった関西のネット局の変更を記念したもので、視聴者にとっても特別な意味を持つ放送でした。ドリフを主体に、コメディアンや歌手、さらに新旧のTBS番組の出演者が参加し、コントや歌で鮮やかに彩られた内容となっていました。本番組はTBSで初めての改編時の特別番組であり、多くの視聴者から支持を受けました。

好評を受けて、同年9月30日には『10月だョ!全員集合』が企画され、さらに翌年からは春改編時に『4月だョ!全員集合』、秋改編時に『10月だョ!全員集合』というタイトルで毎年恒例の番組が続くこととなりました。これにより、長きにわたって視聴者を楽しませる存在となりました。

出演者

本番組にはザ・ドリフターズの全メンバーが参加し、特にいかりや長介の存在感が際立っていました。また、加藤茶、仲本工事、高木ブー、志村けんといったメンバーもそれぞれの持ち味を活かして活躍しました。そのほか堺正章や井上順、三代目笑福亭仁鶴、桂三枝（現・六代目桂文枝）、せんだみつお、森進一、五木ひろし、西城秀樹、山口百恵、天地真理など、多様な出演者が画面を飾りました。

特に印象的なのは、各番組からも多くの出演者が参加し、全体で一大イベントを形成したということです。東野英治郎や小林亜星、水前寺清子、丹波哲郎など、幅広いジャンルのアーティストが一堂に会したことで、視覚的にも聴覚的にも多彩な内容だったと言えます。

参加番組

この特別番組は、多くの人気番組からの参加者によって構成されていました。『ナショナル劇場 水戸黄門』や『ありがとう』、そして『水曜劇場 時間ですよ 昭和元年』や『寺内貫太郎一家II』など、各番組の代表キャラクターが登場しました。

加えて、『バーディー大作戦』や『おそば屋ケンちゃん』などのバラエティも含まれ、まさにTBSの魅力を凝縮したような内容となっていました。特に、毎日放送が制作した『仮面ライダーストロンガー』も参加しており、視聴者の興味を惹きつけました。この番組の後も、ストロンガーは『8時だョ!全員集合』にもゲスト出演するなど、シリーズ化が進みました。

放送規模

この番組は、前週の『家なき子』の後の時間帯や、『一億人の歌謡曲』の空き時間を利用して放送されました。前日にはNETテレビがドリフを中心にした特番を放送し、翌日も別の特番が放送されるなど、まさに特別な気運が漂う時期でした。当時、韓国でも似たような改編期特別番組が制作されていたことも分かっており、国際的に注目されたイベントでもありました。

まとめ

『20年だョ!全員集合』は、TBSの歴史に名を刻む特別番組であり、多くの視聴者に愛されたエンターテインメントのひとつです。多彩な出演者、記念すべき放送内容、そして後のシリーズ化に至る影響力を持ったこの番組の存在は、日本のバラエティ番組の進化における重要な一歩であったと言えるでしょう。

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