2002年スロバキア国民議会選挙

2002年スロバキア国民議会選挙

2002年スロバキア国民議会選挙は、スロバキア共和国の立法府である国民議会（Národná rada Slovenskej republiky）の議員を全面改選するために、2002年9月20日から21日の2日間にわたって実施された選挙です。

選挙の概要

議員定数: 150名
選挙権: 18歳以上
被選挙権: 21歳以上
選挙制度: 比例代表制

今回の選挙制度には、以下の特徴がありました。

比例代表制と優先投票制度

政党が作成した候補者名簿にあらかじめ順位が割り振られている拘束名簿式でしたが、投票者は名簿内の候補者から最大4名を選び、順位をつけることができました。一定数を超える優先投票を獲得した候補者は、名簿の上位に繰り上がる仕組みが導入されていました。

議席配分方法

議席配分には、最大剰余方式（ドループ式）が用いられました。

阻止条項

議席を獲得するためには、以下の阻止条項が設けられていました。

単独政党: 5％以上の得票率
政党連合: 連合を構成する各政党がそれぞれ5％以上を獲得する必要がある（2政党の連合は10％以上、3政党の連合は15％以上）。

政党連合に対して高いハードルを設けることで、政党の乱立を防ぎ、政権の安定化を図る意図があったと考えられます。

選挙結果

投票日: 2002年9月20日・21日

参考資料

Slovak Election Data Project
ポスト社会主義諸国の政党・選挙データベース作成研究会 編 CIAS Discussion Paper No.9『ポスト社会主義諸国政党・選挙ハンドブックⅠ』
統計局「Vorby do Narodnej rady Slovenskej republiky.2002」（国民議会選挙2002）



この選挙は、スロバキアの政治情勢に大きな影響を与え、その後の政権運営や政策決定に重要な意味を持つことになりました。

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