2005年バレーボール・ワールドグランプリ

2005年ワールドグランプリの概要

2005年ワールドグランプリ（2005 FIVB World Grand Prix）は、国際バレーボール連盟（FIVB）が主催した第13回目の大会で、2005年6月24日から7月18日まで日本の仙台市体育館を中心に全10会場で行われました。この大会は、世界各国のバレーボールチームがアジアに集結し、競技技術の向上とバレーボールの普及を目指す国際舞台でありました。

アメリカ、ブラジル、中国など、アジア、ヨーロッパ、北米、南米から計12カ国が出場しました。特にアテネオリンピックのメダリストたちの参加も注目されましたが、ロシアチームは不参加のため、他の国々にとってはチャンスと捉えられました。

チーム構成と試合の様子

この大会に参加した代表チームの中には、必ずしもその国のトップ選手が集まっているわけではないこともありました。例えば、アテネ五輪で銅メダルを獲得したキューバや金メダルの中国は、優勝争いを繰り広げました。一方で、日本代表はベテラン選手の竹下佳江や菅山かおるの活躍が目立ちましたが、アテネOlympicでも注目を浴びた若手選手、大山加奈や栗原恵は選出されず、チームにおける新旧交代の難しさも感じられました。

試合中、竹下とその相棒のコンビネーションで繰り出される速攻や時間差攻撃が観衆を魅了しましたが、対戦相手の長身選手による強烈なスパイクに対しては時折脆さを見せる場面もあり、外国選手のパワーに対して日本チームの技術でどう対抗するかが試される状況でした。

テレビ中継と不祥事

大会は、フジテレビジョンと仙台放送が中核となり、全国の系列局によって放送されました。フジテレビは過去のバレーボール中継でもアイドルグループとのコラボを行うなど、盛り上げ役としての役割を担っとり、2003年にデビューしたグループNEWSも大会のプロモーションに一役買っていました。

しかし、大会終了後、未成年のNEWSメンバーが打ち上げの席で飲酒をしたことが報じられてしまい、これによりジャニーズ事務所からの無期限謹慎処分が下され、フジテレビでも関連アナウンサーの担当番組を減俸処分の上、降板させる事態となりました。この問題の影響により、以降のバレーボール中継の担当には平井理央アナウンサーが選ばれました。

競技方法

2005年ワールドグランプリでは、予選リーグとして、毎週金曜日から日曜日にかけて3会場で4チームごとの総当たりリーグ戦が行われ、各チームは合計で9試合を戦いました。決勝リーグに進出したのは、開催国の日本と上位5カ国の合計6ヵ国で、決勝進出国を決める順位の決定やグループの順位決定など複雑な形式で進行しました。日本におけるこの国際バレーボール大会は、多くのファンを魅了し、バレーボール競技への関心を高める役割を果たしました。

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