2007年オーストラリアグランプリ

2007年オーストラリアグランプリ

2007年3月18日にアルバートパークサーキットで開催された2007年オーストラリアグランプリは、2007年F1世界選手権の開幕戦でした。前年の2006年はバーレーンで開幕が行われたため、オーストラリアが開幕戦に戻る形となりました。このグランプリの正式名称は「2007 FORMULA1 ING Australian Grand Prix」です。

予選

予選は3つのセグメントから構成されており、各ドライバーがコースでのパフォーマンスを競い合います。

Q1

予選Q1が始まると、クリスチャン・アルバースが最初にコースに出て、1分32秒300のタイムを記録します。その後、ルイス・ハミルトンが全セクターでファステストタイムをマークし、1分26秒674の記録を残します。さらにフェルナンド・アロンソがそのタイムを更新し、マクラーレンがワンツー体制を築きます。それに続くセクションでキミ・ライコネンが1分26秒644のタイムを叩き出し、トップに立ちました。Q1ではルーベンス・バリチェロなど6台がノックアウトされ、スーパーアグリの2台は初めてQ2に進出しました。

Q2

Q2では、ジャンカルロ・フィジケラが健闘し、1分26秒545でトップに立ちますが、再びハミルトンが1分25秒577で順位を上げ、その後アロンソが1分25秒326を記録して再びトップとなりました。最終的にフィジケラ、ウェーバー、佐藤琢磨がトップ10に入る中、残念ながらデイビッドソンらがQ2で脱落しました。

Q3

Q3に入ると、ハミルトンやアロンソがアタックを開始する中、フィジケラが1分27秒925で暫定トップになります。しかし、ライコネンが1分26秒072を出し、ポールポジションを獲得しました。これは彼の通算13回目のポールポジションとなりました。

決勝

決勝レースは晴れた天候の下、絶好のコンディションでスタートしました。フェリペ・マッサがエンジン交換のペナルティで最後尾からのスタートとなり、クリスチャン・アルバースはピットからのスタートとなりました。ニック・ハイドフェルドとルイス・ハミルトンが1コーナーでアロンソをかわし、順位を上げますが、デビッドソンのスタートが失敗し、順位を大きく落としました。

レースが進む中で、ライコネンは圧倒的なペースを維持し、11周目にはクリスチャン・アルバースがバリアにヒットしてリタイア。また、レース半ばでハイドフェルドがピットインし、ハミルトンとのタイム差も広がります。スコット・スピードもコースオフし、リタイアとなる場面も見られました。

残り9周で接触事故が発生し、これによりブルツはリタイアを余儀なくされるものの、ライコネンは安定した走りを見せ、トップでチェッカーを通過しました。これにより、ライコネンは通算10回目の勝利を挙げ、ポールポジション、優勝、ファステストラップのハットトリックも達成しました。

スーパーアグリの佐藤琢磨は10番グリッドからスタートし、12位でフィニッシュ。デビッドソンは16位でした。見事なリザルトでシーズンをスタートさせ、期待が高まる結果となりました。

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