2008年北京オリンピックの自転車競技・男子ケイリン

2008年北京オリンピック自転車競技・男子ケイリン

2008年北京オリンピックの自転車競技・男子ケイリンは、2008年8月16日に老山自転車館（老山ベロドローム）で開催されました。この大会では、イギリスのクリス・ホイが圧倒的な強さを見せ、金メダルを獲得。また、日本の永井清史選手が日本人として初めてオリンピックのケイリンで決勝に進出し、見事銅メダルを獲得するという快挙を成し遂げました。

大会概要

クリス・ホイは、予選、準決勝、決勝の全レースを制し、同大会のチームスプリントに続き、2冠を達成しました。彼の圧倒的なスピードと戦術が光るレース展開は、観客を魅了しました。

一方、永井清史は、競輪選手としてオリンピック史上3人目、ケイリン種目では初のメダル獲得者となりました。彼の粘り強い走りは、日本の競輪界にとっても大きな誇りとなりました。

レース結果の詳細

予選

予選では、各組上位2名が準決勝に進出しました。残りの選手は敗者復活戦に回ります。

敗者復活戦

敗者復活戦では、各組1位のみが準決勝への切符を手にしました。

準決勝

準決勝では、上位3名が決勝に進出。4位以下の選手は7～12位決定戦へと進みました。

特筆すべきは、準決勝第2組において、レース中にボス選手とクチィンスキー選手が落車し、再発走となった点です。しかし、両選手は再発走レースには出場せず、棄権となりました。

決勝

決勝レースは、スタート直後からロス・エドガー選手がペーサーの後ろにつき、クリス・ホイ選手がそれに続く展開となりました。道中の並びは、ホイ、エドガー、アルノー・トゥルナン、カルステン・ベルゲマン、シェーン・ケリー、永井清史の順で進みました。

残り3周でペーサーが退避すると、6番手にいた永井選手が一気にポジションを上げ、先頭に立ちました。しかし、ホイ選手は一旦2番手に下がった後、残り1周半で再び先頭を奪い、そのまま先行体制に入りました。

2番手争いは、残り1周で永井選手が制しましたが、先頭を走るホイ選手との差は開いていきました。他の選手も追走に苦しみ、ホイ選手が後続を大きく引き離して金メダルを獲得しました。

2着争いは混戦となりましたが、ゴール直前でエドガー選手が永井選手を捉え、銀メダルを獲得。永井選手は銅メダルとなりました。

7～12位決定戦

決勝に進出できなかった選手による7～12位決定戦も行われました。

まとめ

2008年北京オリンピックの男子ケイリンは、クリス・ホイ選手の圧倒的な強さと、永井清史選手の歴史的なメダル獲得という二つの大きな出来事がありました。この大会は、ケイリンという競技の魅力を世界に広め、多くの人々に感動を与えました。

デュッセルドルフ通信2008年8月25日付記事
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