2009年のフォーミュラ・ニッポン

2009年 フォーミュラ・ニッポンシーズン概要

2009年のフォーミュラ・ニッポンは、4月4日の富士スピードウェイでの開幕を皮切りに、9月27日のスポーツランドSUGOでの最終戦まで全8戦が実施されました。このシーズンは、多くの変更点と新しいレギュレーションが導入されました。

エンジンの変更

前年のV型8気筒3,000ccエンジンから、SUPER GT・GT500クラスと同様の基本設計を持つV型8気筒3,400ccエンジンに変更されました。エンジンは4レースまでの使用が認められており、途中で交換を行った場合は予選順位が10番手降格のペナルティが課されるという厳しいルールが適用されました。加えて、全車同一のエンジンコントロールユニット（ECU）が導入され、レブリミットは10,300rpmのままであるものの、モードを約20秒間10,700rpmに引き上げるオーバーテイクボタンも実装され、ドライバーの戦略が求められました。また、環境問題への配慮から、排気管には三元触媒が装着されました。

シャシーの変更

この年は3年ごとのシャシー更新年であり、前年使用されていたローラB06/51ではなく新たにスウィフト017.nが導入されました。このシャシーは、日本レースプロモーション（JPR）から各チームにリースされ、コスト削減を図りました。しかし、参戦コストの上昇を理由に、開発に関しても制限が設けられるようになり、特にダンパーについては物議をかもしていました。シーズン終盤には、一部チームが使用していた「左右連結リザーバータンク」が禁止されるなどの動きもありました。

レース日程の短縮

レースのコストが高騰した影響で、各大会が3日間から2日間に短縮され、金曜日の練習走行が廃止されました。また、レース距離も最大250kmに短縮され、昨年採用された1大会2レース制やリバースグリッドは見送られました。

新しい予選方式

予選方式は前年と同じノックアウト形式が引き続き使われましたが、各セッションの予選順位の配分に変更が加えられました。これにより、各ドライバーの戦略やパフォーマンスに新たな影響が与えられることとなりました。

ポイントシステムの見直し

参加台数が減少したため、ポイントシステムも見直されました。これによって、ドライバーやチームが競争する中でのポイント獲得の難易度が変わり、全体の競争状況にも影響を及ぼしました。

エントラントの動向

サブプライムローン問題による経済の影響で、ARTA、5ZIGEN、KONDO Racingの3チームが参戦を見送ることとなり、CERUMO/INGINGも前年の3台から1台に減少しました。一方で、Real Racingが運営する「HFDP Racing」が新規参戦したものの、エントリー数は前年の20台から13台に減少し、シリーズ開始以来最低の台数となりました。

まとめ

2009年のフォーミュラ・ニッポンは、エンジンの変更を始めとして、レースの日程の短縮や新しい予選方式の導入など、多くの変革があったシーズンでした。これらの変更は、参戦チームやドライバーにも大きな影響を与え、日本のモータースポーツ界の発展に寄与しています。

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