INGING

INGINGについて

INGING（インギング）は、日本の自動車レーシングにおいて重要な役割を果たしている企業で、山口県周南市に本社を展開しています。卜部グループに属し、その主な事業としてレーシングチームの運営を行っています。正式な商号は「株式会社インギング」です。

会社の歴史

1995年、山口のトヨタカーディーラー「トヨタカローラ山口」を母体に設立されたレーシングチーム「TEAM SOMETHING」から始まりました。このチームは西日本フレッシュマンレースに参加し、翌年からは全日本ツーリングカー選手権（JTCC）やフォーミュラ・トヨタにも参戦します。1997年には、チーム名を「INGING」に変更し、本格的な全日本選手権への参加を目指しました。

フォーミュラへの挑戦

1998年からは全日本F3選手権に進出し、2004年には元レーシングドライバー鮒子田寛が監督に就任。その後、ロニー・クインタレッリを筆頭に、チームは大きな成功を収め、全日本F3選手権でのチャンピオンを獲得します。2006年からはフォーミュラ・ニッポンに参戦し、サントリーをメインスポンサーに迎えました。

2007年には新たにセルモとの合同チームで参戦を果たし、2台体制でのレースを展開。成績も向上し、チャンピオンの称号を手に入れました。2012年からは「山口美羽」という萌えキャラクターを登場させ、痛車でのレース参戦を実現するなど、新たな取り組みを始めます。

チームの進化と成果

2014年にはダラーラ・SF14を導入し、チームの成績も好調に推移。2015年には8年ぶりの優勝を成し遂げ、シリーズチャンピオンの栄誉を享受。以降も国本雄資選手を中心としたドライバー体制が維持され、安定した成績を収め続けています。

2016年には両タイトルを獲得し、さらに2017年にも栄冠を手にしました。チームは数回の表彰台を得るものの、2018年には若干の不振も見せましたが、堅実なチーム作りで今後へつなげています。

SUPER GTへの展開

INGINGは1998年から全日本GT選手権に出場し、GT500クラスにはスープラを使用した経歴があります。2014年から2019年までの間は、OTGと提携しGT300クラスでの競技へシフトしました。2020年にはトヨタ・86のマザーシャシー仕様で単独参戦を開始し、2021年はCars Tokai 28とのジョイント体制で「muta Racing INGING」として活動、2022年にはGR86を用いた新たな車両での取り組みに移行しています。

携わる主なドライバーとキャラクター

INGINGには多くの優れたドライバーが在籍し、国本雄資や石浦宏明といった選手が活躍を見せています。また、チームの魅力のひとつとして、キャラクター「山口美羽」がいます。彼女はメカニック見習い兼広報アシスタントとして、レースに彩りを添える存在となっています。美羽は「地上最速の萌えキャラ」として知られ、トップフォーミュラ選手権でのパートナーシップを築いています。

まとめ

INGINGはその豊かな歴史と競技実績により、日本のモータースポーツ界での地位を確立しています。興奮に満ちたレース展開や魅力的なキャラクターが、今後もファンを魅了し続けることでしょう。

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