2010年女子バスケットボール世界選手権日本代表

2010年女子バスケットボール世界選手権 日本代表：再起への挑戦

2010年、チェコで開催された女子バスケットボール世界選手権。日本代表は、2大会ぶり11回目の出場を果たしました。アテネ五輪以来、6年ぶりの国際舞台への復帰は、日本バスケットボール界にとって大きな意味を持つものでした。

再建への道のり

2006年の世界選手権、北京五輪への出場を逃した日本代表。その間、日本バスケットボール協会内部での混乱も重なり、チームは苦境に立たされました。しかし、2009年、チームは再出発を図るべく、スタッフの大幅な刷新を敢行。アトランタ五輪で7位入賞に導いた中川文一氏をヘッドコーチに迎え、10年ぶりの復帰を果たしました。

中川体制の下、日本代表はアジア選手権で3位に入賞し、世界選手権への出場権を獲得。主将には、アテネ五輪経験者である大神雄子選手が選ばれ、チームを牽引しました。メンバーは全員が世界選手権初出場という若いチームでした。

大会直前のアクシデント

しかし、大会直前、帰化選手の出場資格を巡る問題が発生し、該当選手が辞退を余儀なくされるというアクシデントに見舞われました。追加招集もままならず、日本代表は1人少ない11人で大会に臨むこととなりました。

世界選手権での戦い

1次ラウンドでは、優勝候補のロシアに大敗を喫したものの、アルゼンチン戦では大神選手のブザービーターで劇的な勝利を収めました。開催国チェコには敗れたものの、2次ラウンドに進出。ブラジル戦、韓国戦では惜敗しましたが、目標としていたベスト8には届きませんでした。

順位決定戦ではギリシャに勝利しましたが、ブラジルにリベンジされ、最終順位は10位。2002年の前回大会を上回ることはできませんでした。

大神雄子の活躍と収穫

しかし、今大会では、個人成績で大きな成果がありました。大神雄子選手が得点王に輝き、吉田亜沙美選手もアシスト王を獲得。8年ぶりの世界選手権は、課題だけでなく、日本代表にとって大きな収穫のある大会となりました。

大会後、日本代表はアジア競技大会に臨み、間宮佑圭選手が追加招集されました。

大会結果詳細

グループD
9月23日: ロシアに敗北
9月24日: アルゼンチンに勝利
9月25日: チェコに敗北

グループF
9月27日: ブラジルに敗北
9月28日: 韓国に敗北
9月29日: 未詳

9-12位決定戦
10月1日: ギリシャに勝利
10月2日: ブラジルに敗北

最終順位: 10位

スタッフと選手

スタッフ
ヘッドコーチ: 中川文一
アシスタントコーチ: 古海五月
アドバイザリーコーチ: 星澤純一、梅嵜英毅
トレーナー: 清水結、中川菜保
マネージャー: 成井千夏、河上直子
技術スタッフ: 恩塚亨

選手
(選手名リストは省略)

関連情報

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日本バスケットボール協会

2010年世界選手権は、日本女子バスケットボール界にとって、再起への狼煙を上げる大会となりました。この経験を活かし、日本代表は更なる高みを目指していくことでしょう。

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