2011年の映画

2011年の映画界の動向

2011年は映画業界にとって多くの出来事があった年です。この年は、国内外で開催された映画祭や受賞式が注目され、多くの話題作が誕生しました。また、3月に発生した東北地方太平洋沖地震は、映画業界にも影響を及ぼしました。

海外の映画祭イベント

1月には、第68回ゴールデングローブ賞授賞式が行われ、『ソーシャル・ネットワーク』がドラマ部門で、そして『キッズ・オールライト』がミュージカル・コメディ部門でそれぞれ作品賞を受賞しました。その後、1月30日に発表された第17回全米映画俳優組合賞では、『英国王のスピーチ』がキャスト賞を受賞。その作品は、2月27日に開催された第83回アカデミー賞でも作品賞を獲得するなど、多くの賞に輝きました。

また、2月には第61回ベルリン国際映画祭が開催され、イラン映画『別離』が最高賞である金熊賞を受賞する快挙を成し遂げました。一方、同じ月の26日には、第31回ゴールデンラズベリー賞が発表され、最低作品賞は『エアベンダー』が受賞しました。

5月には、フランスのカンヌで第64回カンヌ国際映画祭が開催され、『ツリー・オブ・ライフ』が最も名誉あるパルム・ドールを受賞しました。更に、6月のMTVムービー・アワードでは、『エクリプス/トワイライト・サーガ|エクリプス_トワイライト・サーガ』が作品賞となり、人気を博しました。

夏から秋にかけても、映画祭は続きました。8月の第68回ヴェネツィア国際映画祭では『ファウスト』が金獅子賞を受賞し、9月には日本の近代美術館フィルムセンターで第33回ぴあフィルムフェスティバルが開催されました。

日本映画の動向

日本でも、映画祭や受賞式が行われ、注目の作品が多数受賞しました。2月8日には第65回毎日映画コンクールで『悪人』が日本映画大賞を受賞し、続いて2月15日にはブルーリボン賞で『告白』が作品賞を獲得しました。また同月18日には第34回日本アカデミー賞で『告白』が最優秀作品賞に選ばれることになりました。

この年はまた、2月24日から2月28日までの期間に行われたゆうばり国際ファンタスティック映画祭が注目を集めました。しかし、3月11日に発生した東日本大震災は映画界にも影響を与え、多くの作品が上映中止や公開延期を余儀なくされました。特に『ヒア アフター』は津波をテーマにしていたため、上映が中止されました。

影響を受けた映画館が続出し、試写会や舞台挨拶も中止。さらに、震災後の週末にはアメリカのハリウッド映画の興行収入が前年に比べて60%も減少しました。

日本の映画興行と受賞

2011年の日本映画大賞の受賞作品には、様々な作品が含まれています。入場料金は1800円に据え置かれ、総計で1億4473万人が映画館に足を運び、興行収入は1811億9700万円に達しました。特に『アーティスト』はアカデミー賞で作品賞を受賞し、監督賞や主演男優賞も受賞するなど、広く認知されました。

このように、2011年は映画界にとって記憶に残る多くの出来事があった年でした。国内外での映画祭や受賞の数々、そして震災による影響を受けた込められたさまざまな感情が、一つの年を彩っています。

もう一度検索